そんな軽い気持ちで、4年8ヶ月前に受診した病院に再び行ってみた
医師に
過去に「良性腫瘍」だと言われたこと
「そのままにしておいていい」と言われたこと
そして「大きくなったので切ってもらいたい」ことを伝えた
でもその医師の口から出た言意は以外なものだった
「前はどこの病院?」
え・・・? “どこ”って・・・ここなんだけど・・・
「(その時)マンモグラフィは撮った?」
“マンモグラフィ”・・・? だって視触診だけだったじゃん
以前もこの病院だったこと、検査は視触診だけだったことを告げると、医師は
「あ、そう」
と、あまりに素っ気ない返事
まだカルテが残っていると思って...その方が話が早いと思ってここに来たのに
すでにカルテは廃棄されてるようだった
4年8ヶ月をかけ徐々に成長していたしこりは、
この1年で急激に大きくなっていた
そのことを医師に伝えると、医師の表情が少し変わったような気がした
マンモグラフィ検査は想像をはるかに超える痛みだった
それも医師ではなく、技師でもなく、普通のオバチャン看護師が撮影してくれた
それって、マズイんじゃ・・・?
さすが、個人病院...
(もちろん、個人病院でも大半はちゃんとしていると思うが...)
あれほどの痛みを伴って撮影したにもかかわらず、
そこに映っていた乳房は真っ白――
乳腺としこりの判別が全くできない
まさに“雪原の白うさぎ”状態
そんな状況にあっても、しこりが大きくなっているので切ることになった
「取ったもの(しこり)を一応検査してみて、何もなければそのままでいいし、
何かあればまたその時――」
は・・・? “何か”・・・?
“何か”って、良性なんだもん、そんなことある訳ないじゃん
あ、そうか・・・、一応そういう説明は必要だもんね...
切除は外来でできると聞いて一安心...
てっきり入院しなければならないと思っていたので、ホント、助かった
一週間後、しこり切除
切除自体は30分で終わったが、
麻酔が効きづらい体質なのでとても痛い30分だった
切り取られたしこりは真っ白で、ツルツルしていた
楕円形で、真ん中が盛り上がったような形状
裏側は真ん中から縦に割れていて、
開くと中が軟らかくて、なんだかグチャグチャしている感じ...
乳房の中にあったしこりは3cm
でも取ったそれは、2cmにも満たないほど小さなものだった
脂肪や皮膚に覆われて大きく感じていたのかな...
いや、それにしてもあまりにも小さすぎる――