この1週間でどれほどの涙を流しただろう
一生分...いや、それ以上かも......
この数日、乳がんに関しての情報を集めた
今の時代、簡単に何でも知ることができるのはありがたいことだけど、
余計な情報まで目にしてしまう
告知されたばかりの私にとってはどれも生々しく、衝撃的なものだった
そして、病気のことを知れば知るほど事の重大さを思い知らされ、
と、同時に、前の医師への憤りも募っていった
『4年8ヶ月前、詳しい検査もしないまま、なぜ“良性”と決めつけてしまったのか』
『その時はそう判断したとしても、
なぜ“定期的に診ていきましょう”という一言がなかったのか』
『今回のことも、切開してしこりを取り出す前に針で細胞を採って調べてみるとか
ほかに方法があったのではないか――』
“早期発見・早期治療”とこれほど謳われているのに、
私は早期治療には至らなかった
見落とされた感は強い
命を縮められたという思いは否めない
それとも4年8ヶ月、医師の言うまま放っておいた私が悪いのか......
そんなことばかり考えていた
悔やんでも悔やんでも悔やみきれなかった
だって、体の中で...乳房の中で、
4年8ヶ月もがんを飼っていたなんて...育てていたなんて...
しこりに気づくもっともっと前からがんがあったと思うと、
たまらない恐怖感だった
『きっと身体中、がん細胞に侵されているだろう
今はこんなに元気なのに、あと何年生きられるのだろう...』
これまでの私の人生は、とても人には言えないものだった
中学の頃から抱いていた自殺願望などなど...
だから“命”に関しては、いつもテキトーだった
乳がんは、
そんな尊い命を蔑ろにして生きてきた私への戒めだったのかもしれない
『死にたくない』
初めてそう強く感じた
“生への本能”――
そんなものが私にもあったのだ......