りかこの乳がん体験記

 30代でみつけた左乳房のしこり。「“良性”だからそのままにしておいていいよ」。視触診だけで簡単に下された診断。そして私は医師の言う通り放置した。 4年8ヶ月後、大きくなったしこりを切除。“良性”だと思っていたのに、病理検査の結果は悪性――乳がんだった・・・。

2011年07月

12歳、ガンバレ!!

とっても若い子がこのブログを見てくれた

去年、お母さんが乳がんで亡くなったらしくて...

そんなことを考えていたら、なんか胸が痛くなってしまって...

私は彼女にエールを送りたい

でも逆に私の方が勇気づけられてしまった...



    KANさん、あなたに逢えたなら
    私はきっとあなたを抱きしめるでしょう

     ~コメント、ありがとう
      返事、入れときました~



乳がんになって、こうしてまたひとつの出逢いがあった    
りかこの宝物が、どんどん増えていく...

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はぁ...

毎日毎日、具合悪くてイヤになる

ホルモン剤の副作用なんだけど...

な~んにもしたくなくて...
ダルくて...
妙な体調で...

でも「やらなきゃ!!」って気合入れてる

だってゴロゴロしてたら文字通り、“廃人”になってしまうもの...


身体だけじゃなく、ときどき心までおかしくなるし...

うつになったり...

何もかもが楽しくなるほど、異常なハイテンションになったり...


クスリ終わったら、本当に“普通の身体”に戻れるのかなぁ...

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みんな、ありがとね...

このブログを、高校の時の同級生が何人か見てくれているらしく...

心配してくれてる人もいたり...


なんか...そういうのって、ありがたいね...

乳がんにならなかったら、こんな気持ち経験できなかったよ

こうやって、人との繋がりとか、絆とか、深まるんだなぁ...って...


りかは、ほんと、しあわせ者だよ

こんな時は
『乳がんになってよかった...』
なんて思う瞬間

本当はそんなこと思っちゃいけないのかもしれないけど...
本当はそんなこと口にしちゃいけないのかもしれないけど...


“人”って、温かいんだね

今まで“人”がキライで避けてきたけど...
イヤな思いばかりしてきたけど...

今はhugしたいほど、みんなが大好きだよ

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最期を迎えるとき...

「家で死にたい」

よく聞く言葉...

私はどうだろう...

家で闘病を続けるとなると、少なからず家族には迷惑をかけてしまう訳で...
介護でわずらわしい思いもさせてしまうし
身の回りのことで面倒もかけてしまう

私は...やっぱり最期は病院で迎えたいかな
ホスピスだと、なんとなく安心できそうだし...

・・・と言いながら、実際にそうなってみたら
『家に帰りたい』
とか思うのかも...


自分がこの世からいなくなるなんて
どう想像したらいいのだろう......

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子供が産めなくなって思ったこと

「結婚、まだなの?」

20歳を過ぎたあたりから、そろそろ外野がうるさくなってくる
私たちの年代は、特にそうだろう
いかにも“結婚が人生の全てです”的な...

25歳を目前にして結婚をし、
『これでやっと静かになる...』

そう思ったのも束の間、今度は
「子供はまだ?」...

うんざりだった


今はライフスタイルも多様化され、
晩婚どころか結婚をしない人、子供を産まない人までが増えている

子供を産まない――
いや、産めない人も当然いて......

私も知り合いが結婚するたび
「子供、まだ?」
「早く作った方がいいよ」
なんて言ったりしたもんだ

“産めること”が大前提だった
“産むのが当たり前”だった

この世の中に子供が産めなくてつらい思いをしてる人がいるなんて
考えてもいなかった

『もしかしたらそんな私の発言で
傷をつけてしまった人がいるのかも......』

言動には気をつけなくちゃ...

...反省です......

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りかこプロフィール

 
★2009年5月より
医療機関開催“がんサロン”発行による『がんサロン通信』にて、体験記・エッセイ執筆

★2010年9月
市広報にて体験記掲載

★2011年8月31日
乳がん体験記『4分の3の乳房(ちぶさ)』書籍自費出版

★2012年1月21日
講演『乳がん闘病記 ~「ありがとう」と「感謝」の気持ちに至るまで~』

★2012年4月5日
FMオホーツク『乳がんについて』FPとの対談

★2012年4月
キーストーンアライアンス『百年シナリオ通信』記事掲載

★2013年6月より
医療サイト『ドクターズガイド』、ブログ掲載

★2016年9月14日
フジテレビ『めざましテレビ ~がんの見落とし~』ブログ紹介・インタビュー放送

★2020年3月
一般社団法人全国がん患者団体連合会『がん教育外部講師講座』修了(北海道教育委員会にがん教育外部講師として登録)

★2021年10月
『がん予防功労者表彰』(道・市・健康づくり財団・対がん協会4社共催)

★2023年5月
北海道がん患者連合会『がん教育講師派遣養成研修会』終了

★その他
講演、ピンクリボン運動、ピアサポーターとして活動中

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★国家資格
1994年10月、調理師免許取得(食と健康を考える乳がん経験者)

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★子ども虐待防止『オレンジリボン運動』サポーター

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乳がん履歴
★2002年3月3日(日)
 左乳房にしこりをみつける  

★2002年3月4日(月)
 視触診の結果“良性”と診断

★2006年11月8日(水)
 左乳房のしこり再受診  

★2006年11月15日(水)
 左乳房のしこり一部切除
  (外科的生検)

★2006年11月28日(火)
 乳がん告知      

★2007年1月11日(木)
 左乳がん手術

★2008年7月8日(火)
 局所再発の疑いで、
 細胞診・組織診(結果は良性)

★2009年2月17日(火)
 対側(右)乳がんの疑い
 (前年からしこりあり)経過観察

★2010年2月16日(火)
 右乳房細胞診(結果は良性)
手術・治療の経緯
★がん細胞の種類(しこり3つ)
 ・明細胞がん(クリアセル)
  (化学療法・放射線が効かない稀ながん細胞)
 ・非浸潤性乳管がん

 ・核グレード 2
 ・ER 90%
 ・PgR 10%
 ・HER2 (-)

★術 式
 ・腋窩リンパ節郭清
 ・乳房扇状部分切除(4分の1強切除)

★治 療
 ・放射線23回照射
 ・LH-RHアゴニスト製剤、
  4週間毎、2年間(25回)投与
 ・抗エストロゲン剤(クエン酸タモキシフェン)、
  5年服用
その他の病歴
★2006年5月
 子宮筋腫(漿膜下筋腫)核出術(10㎝の開腹手術)
  ・10cmの筋腫  1個
  ・8cmの筋腫   1個
  ・2~3cmの筋腫 4個

★2023年7月18日
 ・臼蓋形成不全発覚(先天性)
 ・変形性股関節症発症(両足)
母の甲状腺がん(乳頭がん・転移性がん)
★2006年11月(私の乳がん告知の約2週間前)
 甲状腺がん告知

★2007年1月(私の乳がん手術の2週間後)
 甲状腺摘出手術・頸部リンパ節郭清

★2007年5月
 術後療法(RI治療・1回)
  通常2~3回の治療が必要なところ、
  1回の治療で身体の中にがんがないことが
  確認される

★2009年5月
 頸部再発(切除手術を受ける)

★2012年5月
 肺転移確認

★2015年5月
 小脳転移確認

★2015年7月18日
 永眠

  ※再発後の治療法・治療薬なし
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   © Rikako,2011

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