りかこの乳がん体験記

 30代でみつけた左乳房のしこり。「“良性”だからそのままにしておいていいよ」。視触診だけで簡単に下された診断。そして私は医師の言う通り放置した。 4年8ヶ月後、大きくなったしこりを切除。“良性”だと思っていたのに、病理検査の結果は悪性――乳がんだった・・・。

2012年04月

“ブログ”の意義

『“ブログ”って、何なのだろう...』
最近、特に思う

ブログとは、“weblog”...“日記型個人サイト”である
“log”には“記録”という意味があるように

 ・個人の日記をメッセージとして公開したり...
 ・知っていることをニュースとして発信したり...
 ・思想、表現したいことの発信...

などとして、今や多くの人たちに利用されている

そこには当然、メリット・デメリットが存在する


きっとブログをやったことのある人なら、誰にでもあるだろう
時には心ない言葉をいただいた経験が...

“ブログ”は基本的に個人の日記
でも公開もされている

そういう意味では、矛盾している部分もあるのだろう

そして、アクセス数が伸びれば伸びるほど、
その影響力は大きくなってゆく

言葉の一つ一つに、また、記事の内容に留意しながら、
ブログはけっこう骨の折れる作業でもある

でも、中には、いただいたコメントに傷つき、
ブログをやめざるを得ないほど追い込まれる人もいる

私もブログを始めて1年が過ぎたばかり
始めたくても事情があってなかなかできなくて、やっと始めたブログ
それでも『もうやめた方がいいのかな...』
そう思ったことはすでに何度も経験している

でもせっかく始めた念願のブログ
やめるのは簡単だけど、それじゃあ“負け”みたいな気がした
それは“自分”に対してね

私たちがブログを始めた背景には“病気”がある
“乳がん”がある

たくさんみんなに発信したいことがあるから始めたはず
苦しんでいる人たちに、エール送りたいから始めたはず
自分が生きてきた証、遺したいから始めたはず

そして、書くことで、自身の心の整理にもつながったはず――


昨日、こんな素敵なコメントいただいたよ

 ~~ブログは公道に店を出してるようなものかな?
    コメント欄を設けているということは
    ドアを不特定多数に向けて開いているようなものだけれど
    もし、覗いてみて自分の欲しいものがなかったら
    そっとドアから出て行って欲しいな~とも思ったり。~~

この言葉に共感したし、感動もした
とっても素敵な喩えだよね

正直、心ないコメントにキレそうになったこともあるよ
「いちいち文句言ってんじゃねぇよ!!」って...
「あなたは私の何を知ってるの? 私の人生、全部見てきたの?」って...

「どうして他人(ひと)の気持ち、わかってあげられないんだろう。
 みんな病気抱えて、つらい思いしてるのに...」って...

自分を全否定されたみたいでヘコんだりもしたけどね
私なんか、散文詩的な文章が多いから、特にね...

でも、感じ方・受け取り方は人それぞれだから、
それも一つの意見として、もちろん受け入れる


私は自分が乳がんになったことで、成長できたと思ってる
“人の痛み”がわかる人間になったと自負もしている

それは、決して自慢とかじゃないよ
“やっと人間らしい心に目覚めた”って程度だけどね


そして何より“人”って、温かいと思った

ずっと“人”がキライで、“人”を避けて生きてきた私がそう思った

『独りで生きてる』

そんなバカな信念持って生きてた
それは育ってきた環境が大きいのかな


結局、言いたいことがまとまらず...

こんなブログ書いたら、また非難囂々かな(笑)

ま、言いたいことある人はコメントください

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“新・がん検査”への期待

医療の進歩は目覚ましい
まさに日進月歩である

 患者の身体に負担の少ない手術...
 新薬の開発...
 そして、その前段階である検査法...


『“がん”は、早期発見・早期治療が望ましい』
これは誰しもが理解していることだと思う

でも、蓋を開けてみれば、あまりにも低い検診率――

助かるはずの命が...
治るはずの病気が、みすみす見逃されている

 「忙しいから」
 「面倒くさいから」
 「私は大丈夫だから」
 「悪いもの見つかったらイヤだから」
 「検査がつらそうだから」...

人は何かと理由をつけたがる
そんな私もその中の一人ではあるのだが...


そこで最近、様々な検査方法が確立されつつある

がん検知犬に始まり、
唾液や血液の採取でがんの可能性を調べられたり...

こんな容易いことでがんを発見できるのなら、
きっと、もっと、検診率も上がるだろう

そして、早く見つかれば、治る確率が高くなる
助かる命も増える

その後の社会復帰だって十分可能になるし、
経済的な負担も軽く済む


一昔前...二昔前...もっと前は、
“がん”って、本当に怖い病気だった

“死の病”――
それが代名詞だったように記憶している

今でも“がん=死”のイメージが抜けず、
我々は社会的制裁を受けたりもしているが...

それが早期に発見・治療できるとなれば、こんな明るい未来はない

“根治できる病気”に近づくかもしれない

この現代、2人に1人が“がんに罹る時代”
それをいつまでも“死の病”としている訳にはいかないだろう...


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“親子の関係”に関して

今日のりかこの体調は最悪です

季節の変わり目のせいか、ここのところの体調の悪さに加えて、
昨夜遅くいただいたコメントを、今朝になって拝見し...

“心と身体は表裏一体である”と、改めて実感させられました

まぁ、「やっと期待通りのコメントが来たか...」
というのが正直なところではありますが...


家庭環境は、言わずもがな、人それぞれ――

過去の私の記事『望まれずして生まれてきた子の誕生日』に
たくさんの「おめでとう」コメントやメールなどをいただきました

本当にありがとうございました

否定的なコメントを多くいただくのではないかと覚悟しての記事でした

良く思われない方がいらっしゃるのも、当然承知の上での公開です
「そんな家庭の恥部曝け出してどうするの?」と、
不愉快で不快な、恥ずかしい思いを抱かれるのも当然だと思います

でも公開する以上、そこにはもちろん躊躇いと、
そして公開する理由というものが存在します

こんな暴露、誰も後先考えずには行わない
だから私も何十年という永い間、誰にも言わずに来ました

そう...あの事件がなければ、
きっと私は一生自分の胸に閉じ込めたままだったでしょう
それが“振り”でも“”偽り“でも、たとえ“仮装”であったとしても、
あのまま“家族”としての生活を営んでいたと思います

あの事件――
それは一昨年に起きた『「出て行け!!」事件』です
以前、このブログにも書きました
その後の記事『母からの手紙』でも
やはり否定的なご意見を頂戴しています


今回のこともそうですが、
“虐待”は、今や大きな社会問題になっています
きっと声を出せなくて苦しんでいる子供たちがたっくさんいる

私が幼い頃は“虐待”なんて言葉、使っていませんでした
“親なんだから子供を叩くのは当たり前”という時代

「これは“スパルタ”だから」
母もそう自分に言い訳をして私を叩き続けていました


子供に罪はない
親を頼って生きていくしかない幼子は、まだ生きていく術を知らない

親から受けた哀しい思いを
独りで抱えて生きていかなくてはいけないなんて、あまりにも不憫...


私ももちろん、親のことを考えていないはずはありません
考えないどころか、真っ先に頭に浮かびます
『こんなこと、周りに知れたら、両親だって大変な思いをする』

でも、それ以上のものがそこにはあるんです
そんなに簡単なことじゃないんです

決して自分を護っている訳ではなく、正当化しようとしている訳でもない
きっと何を言っても“言い訳”にしかならないのかな...


公開されているブログ
誰が見ているのかわからないサイト

だから、私は敢えて択んだ
「同じ思いで苦しむ人が、一人でも減りますように...」

そんな願いを込めて――

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それぞれの――

にほんブログ村の住民になって2ヶ月半が過ぎた
たくさんの乳がんブログがここにはあった


“乳がん”――

それは一言では語れない、決して一括りにはできない
それぞれの人生、それぞれの想いがそこにはある


正直、ここに来ることを、私は暫く拒んでいた
なんかみんな“輪”になってる感じで入りづらかったから

数ヶ月後、思い切って来てみた

でもやっぱり最初は居心地悪かった
だからすぐ出ようと思った

別に個人のブログなんだから、そんなの関係ないんだけど、
なんとなく疎外感みたいなものを感じてた

『ここを出て、これまで通り孤独にブログやって行こう』

そう思っていたのに、どんどん見てくれる人が増えて、
温かいコメントもらったり...

すごい“仲間”を感じた

みんな優しくて温かかった...


ここで学んだこと、これからの生き方に繋げていこう
温かい気持ち、優しい心...私の周りの人たちにも届けよう


みんな、本当にありがとう...


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抜ける...

抜ける、抜ける...

一週間ほど前からとうとう来た
“野生”を実感するこの季節が――

春と秋は、毛の生え代わりの時季だからね
毎朝シャンプーするたび、髪の毛がワサ~...って...

私、毛、長いから、余計“抜けた感”が大きい

『毎朝毎朝こんなに抜けて大丈夫なのか...!?』

と、いつも心配になる


ある日のがんサロン――

その日初めて参加された、
あるがん患者さんの一言がいつも頭に浮かぶ

その方は年配の女性の方だったけれど、
過去に抗がん剤治療で髪が抜けた経験をお持ちだった

「いいわね~、髪、長くて...。 私なんて抗がん剤で抜けたのよ」

私の長~い髪を見たその女性は、私にそう言った

実は、いつかはこんな事態になるのでは...と、
ずっと懸念していたことではあったのだ

『抗がん剤治療で脱毛をしている人にとっては、
 この長い髪はイヤミかな...』と...

『がんサロンなどでほかのがん患者さんと触れ合う機会が多い以上、
 もっともっと髪を短くした方がいいのかな...』

なんて考えた

『今はお洒落なウイッグもあるし、いっそのこと剃髪しようか...』

とか...

“髪は女の命”だよね
こんな長い髪なびかせてちゃ、やっぱ迷惑かな...


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りかこプロフィール

 
★2009年5月より
医療機関開催“がんサロン”発行による『がんサロン通信』にて、体験記・エッセイ執筆

★2010年9月
市広報にて体験記掲載

★2011年8月31日
乳がん体験記『4分の3の乳房(ちぶさ)』書籍自費出版

★2012年1月21日
講演『乳がん闘病記 ~「ありがとう」と「感謝」の気持ちに至るまで~』

★2012年4月5日
FMオホーツク『乳がんについて』FPとの対談

★2012年4月
キーストーンアライアンス『百年シナリオ通信』記事掲載

★2013年6月より
医療サイト『ドクターズガイド』、ブログ掲載

★2016年9月14日
フジテレビ『めざましテレビ ~がんの見落とし~』ブログ紹介・インタビュー放送

★2020年3月
一般社団法人全国がん患者団体連合会『がん教育外部講師講座』修了(北海道教育委員会にがん教育外部講師として登録)

★2021年10月
『がん予防功労者表彰』(道・市・健康づくり財団・対がん協会4社共催)

★2023年5月
北海道がん患者連合会『がん教育講師派遣養成研修会』終了

★その他
講演、ピンクリボン運動、ピアサポーターとして活動中

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★国家資格
1994年10月、調理師免許取得(食と健康を考える乳がん経験者)

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★子ども虐待防止『オレンジリボン運動』サポーター

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乳がん履歴
★2002年3月3日(日)
 左乳房にしこりをみつける  

★2002年3月4日(月)
 視触診の結果“良性”と診断

★2006年11月8日(水)
 左乳房のしこり再受診  

★2006年11月15日(水)
 左乳房のしこり一部切除
  (外科的生検)

★2006年11月28日(火)
 乳がん告知      

★2007年1月11日(木)
 左乳がん手術

★2008年7月8日(火)
 局所再発の疑いで、
 細胞診・組織診(結果は良性)

★2009年2月17日(火)
 対側(右)乳がんの疑い
 (前年からしこりあり)経過観察

★2010年2月16日(火)
 右乳房細胞診(結果は良性)
手術・治療の経緯
★がん細胞の種類(しこり3つ)
 ・明細胞がん(クリアセル)
  (化学療法・放射線が効かない稀ながん細胞)
 ・非浸潤性乳管がん

 ・核グレード 2
 ・ER 90%
 ・PgR 10%
 ・HER2 (-)

★術 式
 ・腋窩リンパ節郭清
 ・乳房扇状部分切除(4分の1強切除)

★治 療
 ・放射線23回照射
 ・LH-RHアゴニスト製剤、
  4週間毎、2年間(25回)投与
 ・抗エストロゲン剤(クエン酸タモキシフェン)、
  5年服用
その他の病歴
★2006年5月
 子宮筋腫(漿膜下筋腫)核出術(10㎝の開腹手術)
  ・10cmの筋腫  1個
  ・8cmの筋腫   1個
  ・2~3cmの筋腫 4個

★2023年7月18日
 ・臼蓋形成不全発覚(先天性)
 ・変形性股関節症発症(両足)

★2024年10月
 骨粗鬆症が判明
母の甲状腺がん(乳頭がん・転移性がん)
★2006年11月(私の乳がん告知の約2週間前)
 甲状腺がん告知

★2007年1月(私の乳がん手術の2週間後)
 甲状腺摘出手術・頸部リンパ節郭清

★2007年5月
 術後療法(RI治療・1回)
  通常2~3回の治療が必要なところ、
  1回の治療で身体の中にがんがないことが
  確認される

★2009年5月
 頸部再発(切除手術を受ける)

★2012年5月
 肺転移確認

★2015年5月
 小脳転移確認

★2015年7月18日
 永眠

  ※再発後の治療法・治療薬なし
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コメント欄について
★コメント欄は、2013年11月28日より認証制とさせていただきました。
 これまで通り投稿していただけますが、コメントが反映されるまでお時間をいただくこととなります。
 非公開希望の方は、その旨書き込んでいただけるとそのように対応いたします。

★また、2014年5月22日より、スマートフォンからのコメント投稿による誤送信を防ぐため、画像認証制を取り入れさせていただきました。認証英数字は“半角”での入力をお願いいたします。
 お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

★営利目的だと思われるリンク、また、不当なリンクやコメントは削除させていただいています。また、個人を特定するものや商品名なども、編集・削除させていただく場合があります。

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≪2015年9月2日より、コメント欄を閉鎖させていただいております≫

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≪2016年11月2日分より、コメント欄を開放しております≫

★非公開希望には対応しかねますので、コメントの投稿を控えていただきますようお願いいたします。

★個人を特定するもの、商品の宣伝、不当なリンクなど、編集・削除させていただく場合があります。

★公開が原則となっています。良識のあるコメントをお願いいたします。

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≪2016年12月3日分より、コメント欄を閉鎖させていただいています≫


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≪ランダムで開放しています≫


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