りかこの乳がん体験記

 30代でみつけた左乳房のしこり。「“良性”だからそのままにしておいていいよ」。視触診だけで簡単に下された診断。そして私は医師の言う通り放置した。 4年8ヶ月後、大きくなったしこりを切除。“良性”だと思っていたのに、病理検査の結果は悪性――乳がんだった・・・。

2014年01月

体調の不良の原因は...

この1週間、
ホルモン治療の副作用がほとんど感じられないほど、
体調がよかった

心も身体も軽いあの感覚は、
何とも表現のしようのない嬉しさがある


が、昨日は一転
身体が悪い時に戻ってしまったようだ

「良くなりつつも、
 やっぱりまだ波はあるのかな...」

なんて思っていたが、
この体調不良は、どうやら風邪をひいたせいらしい

今日になってその症状が現れはじめた

昨年は、1ヶ月に1度か2度はひいていた風邪
この3ヶ月くらいは落ち着いていたのだが...


もともとあまり風邪をひかなかった私が、
いつからこんなふうに変わってしまったのだろう

この2年、どんどん睡眠時間が減っているのも原因があるのかな

なんだか勿体なくて、寝るのも惜しんでしまうのだ
 (ちなみに「時間が勿体ない」は、私の口癖)

しっかり寝なきゃいけないのはわかっているのに...


今日こそは、少し早めにベッドに入らなきゃ...



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★しこり発見から治療までの経緯は⇒
こちら

“外科”という名の診療科目

私が乳がんでお世話になっている診療科は“外科”
この辺りの病院には“乳腺外科”というものがないのだ

だから、様々な患者さんがいる

入院中の同室の患者さんは、
胃がん、肝臓がん、胆石、腹痛で救急車で運ばれた人、
何の病気かはわからないけど重篤な患者さん...

2週間の入院中、亡くなった患者さんもいた


外科外来は、圧倒的に女性の患者さんが多い

  この人も乳がんなのかなぁ...
  あの人も乳がんなのかなぁ...

と、頭の中はいつも妄想で膨らむ

そんな私も、
“乳がん”だと想像されているのだろう


これが“乳腺外科”なら、
もっと違った感情が生まれるのかもしれない

それは、仲間意識にも近い、何か...

もしかしたら、待合室でたまたま隣に座った女性に、

「あなたも乳がんなの?」

なんて、声をかけられることもあるのかもしれない


が、乳がんは、なにも女性特有の病気ではない

“男性乳がん”もある訳で、
そうなれば、男性には、“行きづらい科”――

になってしまうのだろう


現在、私の通院している病院は新築中

『新しい病院に、
 “乳腺外科”という診療科目ができるのだろうか...』

それは期待だけではなく、不安な要素も持ち併せている

なぜなら、その科にいる時点で、
“乳がん”と思われてしまうことに、少し戸惑いを覚えるからだ


「“乳腺外科”があればいいのに...」という、
乳がん患者さんの声は非常に多い

これからの時代、“必要な科”であることは、
間違いないだろう――



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「もう治ったんでしょ?」

手術が終わると、
「もう大丈夫なんでしょ?」と聞かれ、

治療中も、
「もう治ったんでしょ?」と質問をされたことが何度かある

私も“乳がん”という病気を知らなければ、
誰かにそんな言葉をかけていたかもしれない


それは、言葉をかけてくれた人の
“優しさ”であり、“完治への期待”であり、“思い遣る心”である

が、実際、20年経ってみなければ
“完治”かどうかなんてわからないのだ


5年のホルモン治療が終わり、2年が経ち、
副作用も最近では感じられない時間が多くなった

それは、“乳がん”であることを忘れている時間でもある

それでも検査に行かなければならない訳で、
そのたびにぶり返す、“乳がん患者”という現実

そして、もっと厳しい事実を突きつけられるのは、
保険の加入ができなかったこと


長いんだなぁ、“がん”って病は...



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幻想的な...

今日も「おはよう」からはじまる朝

大きな声で自分に語りかける


今日は暖かな朝だ

どんより重い雲が垂れ込めているせいだろう


そんな厚い雲の隙間に、

幻想的な太陽が透けていた

    2014年1月25日 幻想的な太陽

ほんの一瞬の、空からの贈り物だ――



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『乳がん 放置だめ?』

昨日、ちょっと...
いや、かなり気になる検索ワードがあった

『乳がん 放置だめ?』

このワードで私のブログに辿り着いている


想像してみた

  ただ単に、
  『放置するとどうなるのだろう...』という疑問

  そして、
  『乳がん告知を受けたが(またはその疑い)、
   怖くて手術・治療に踏み切れずにいる』

この2パターンだ

前者の“単なる疑問”ならまだいいのだが、
問題なのは、後者である


以前、こんな記事を書いたことがある
30代の女性の実話だ

  検診で乳がんがわかり、手術の日取も決まっていた

  が、彼女は入院の日に病院に現れなかった
  怖くなって現実から逃げ出したのだ

  数年後、体調が悪くなった彼女は病院に運ばれた
  乳がん末期だった

  数ヶ月後、彼女は亡くなった――


早期に治療をすれば、おっぱいを残せるかもしれない

手術の傷も小さく済むかもしれない

治療も軽く、治療費も安く済むかもしれない

大切な人を悲しませずに済むかもしれない

仕事も続けられるかもしれない

やりたいことも諦めずに済むかもしれない

何より、自分の命が守れる


早い方がいい
発見も、治療も...

“放置”なんて、ダメに決まってるじゃん

勇気をもって、一歩を踏み出してほしい

立ち止まっていたら、もっともっと大変なことになる

その時後悔しても、もう遅いんだよ


大丈夫

みんながいるから――



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りかこプロフィール

 
■2009年5月より
医療機関開催『がんサロン』発行による『がんサロン通信』にて、体験記・エッセイ執筆
(■2026年2月よりピアサポーターとして『ピアサポーター通信』を新たに執筆開始)

■2010年9月
市広報にて体験記掲載

■2011年8月31日
乳がん体験記『4分の3の乳房(ちぶさ)』書籍自費出版

■2012年1月21日
講演『乳がん闘病記 ~「ありがとう」と「感謝」の気持ちに至るまで~』

■2012年4月5日
FMオホーツク『乳がんについて』FPとの対談

■2012年4月
キーストーンアライアンス『百年シナリオ通信』記事掲載

■2013年6月より
医療サイト『ドクターズガイド』、ブログ掲載

■2016年9月14日
フジテレビ『めざましテレビ ~がんの見落とし~』ブログ紹介・インタビュー放送

■2020年3月
一般社団法人全国がん患者団体連合会『がん教育外部講師講座』修了(北海道教育委員会にがん教育外部講師として登録)

■2021年10月
『がん予防功労者表彰』(道・市・健康づくり財団・対がん協会4社共催)

■2023年5月
北海道がん患者連合会『がん教育講師派遣養成研修会』終了

■2025年10月
北海道医療ソーシャルワーカー協会主催『がんピアサポーター養成研修会』受講終了

■その他
講演、ピンクリボン運動、ピアサポーターとして活動中

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■国家資格
1994年10月、調理師免許取得(食と健康を考える乳がん経験者)

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■2024年より
子ども虐待防止『オレンジリボン運動』サポーター

■2024年10月
市民観光アンバサダー就任

乳がん履歴
■2002年3月3日(日)
 左乳房にしこりをみつける  

■2002年3月4日(月)
 視触診の結果“良性”と診断

■2006年11月8日(水)
 左乳房のしこり再受診  

■2006年11月15日(水)
 左乳房のしこり一部切除
  (外科的生検)

■2006年11月28日(火)
 乳がん告知      

■2007年1月11日(木)
 左乳がん手術

■2008年7月8日(火)
 局所再発の疑いで、
 細胞診・組織診(結果は良性)

■2009年2月17日(火)
 対側(右)乳がんの疑い
 (前年からしこりあり)経過観察

■2010年2月16日(火)
 右乳房細胞診(結果は良性)
手術・治療の経緯
■がん細胞の種類(しこり3つ)
 ・明細胞がん(クリアセル)
  (化学療法・放射線が効かない稀ながん細胞)
 ・非浸潤性乳管がん

 ・核グレード 2
 ・ER  90%
 ・PgR 10%
 ・HER2(-)

■術 式
 ・腋窩リンパ節郭清
 ・乳房扇状部分切除(4分の1強切除)

■治 療
 ・放射線23回照射
 ・LH-RHアゴニスト製剤、
  4週間毎、2年間(25回)投与
 ・抗エストロゲン剤(クエン酸タモキシフェン)、
  5年服用
その他の病歴
■2006年5月
 子宮筋腫(漿膜下筋腫)核出術(10㎝の開腹手術)
  ・10cmの筋腫   1個
  ・8cmの筋腫   1個
  ・2~3cmの筋腫  4個

■2023年7月18日
 ・臼蓋形成不全発覚(先天性)
 ・変形性股関節症に進行(両足)

■2024年10月
 骨粗鬆症判明

■2025年10月12日
 突発性難聴発症(左耳)
母の甲状腺がん(乳頭がん・転移性がん)
■2006年11月(私の乳がん告知の約2週間前)
 甲状腺がん告知

■2007年1月(私の乳がん手術の2週間後)
 甲状腺摘出手術・頸部リンパ節郭清

■2007年5月
 術後療法(RI治療・1回)
  通常2~3回の治療が必要なところ、
  1回の治療で身体の中にがんがないことが
  確認される

■2009年5月
 頸部再発
 (切除手術後、放射線治療を受ける)

■2012年5月
 肺転移確認

■2015年5月
 小脳転移確認

■2015年7月18日
 永眠

  ※遠隔転移後の治療法・治療薬なし
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≪2015年9月2日より、コメント欄を閉鎖させていただいております≫

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   © Rikako,2011

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