りかこの乳がん体験記

 30代でみつけた左乳房のしこり。「“良性”だからそのままにしておいていいよ」。視触診だけで簡単に下された診断。そして私は医師の言う通り放置した。 4年8ヶ月後、大きくなったしこりを切除。“良性”だと思っていたのに、病理検査の結果は悪性――乳がんだった・・・。

2014年02月

体調の波を把握できたら...

この1週間ほど、体調の悪い日が続いている
主たる症状は、倦怠感と頭が朦朧とすること

今更ながら、ちょっと長引いている

そろそろ副作用から脱出してもいいと思うのだが、
そう簡単に楽にさせてはもらえないらしい


それでも、体調の悪さを全く感じない時間もある

そんな時は、
「なんで私、こんなに元気なんだろう」と、
逆に気持ちが悪かったりする

「この体調の波を把握することができたら...」と、
何度思ったかわからない

どこかにそのスイッチが存在しているのなら、
それを切り替えるポイントが知りたい


例えば、月経で考えてもみた

私が施した治療がホルモン治療であるならば、
その周期に何か隠されてはいないか...と...

  ・月経中
  ・月経から排卵日にかけて
  ・排卵日周辺の1週間ほどの期間
  ・排卵日から次の月経までの間――

が、結局、
そこに何らかの法則を見つけ出すことはできない


体調の波は、意味もなく訪れるのだろうか

そいつの気まぐれに――



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“免疫療法”

最近よく耳にする“免疫療法”
一体どんな治療法なのだろう――

  “免疫”とは――
    体内に侵入したウイルスや細菌などの異物を
    排除する仕組み
    免疫学は、18世紀、イギリスのエドワード・ジェ
    ンナーが、天然痘の予防法を発見したことには
    じまる


例えば、インフルエンザやはしか

毒性を持たない病原体の断片(ワクチン)を人体に注射し、
免疫細胞に病原体を覚えさせる

こうすることで、
毒性の強い本物の病原体が体内に侵入してきたとき、
攻撃をしてくれるのだ

これは、“予防”として用いるワクチンだ


それに対して、
一般的に言われている“がんの免疫療法(がんワクチン)”は、
“予防法”ではなく、
“発症後に免疫力を強化して治療をするもの”である

手術や抗がん剤、放射線治療をしたが、
再発してしまったケースで使うことが多い治療になる


免疫細胞は、
がん細胞が持つたんぱく質を目印に攻撃する性質がある

これを利用し、
患者の身体にがんが持つたんぱく質を注入する

すると免疫細胞は危機感をあおられ、
自ら増殖して免疫力を高めるというもの


ただ、多くは保険適用にはなっておらず、
非常に高額になってしまうのが問題だ

また、“がんの免疫療法”は、ほかにも様々なものがあり、
科学的に証明されたものもあれば
根拠に乏しいものもあるため、注意が必要になる

どちらにしても患者にとっては、
“最後の頼みの治療”と言えそうだ


今後、生存率などのデータも上がってくるだろう

近い将来、保険適用になることも期待したい

そして、治療の選択肢も、もっともっと増えてもいくだろう


やはり最終的な目標は、
“がんは治る病”になってくれること

いつの日か、そんなときが来ますように――



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病理の結果

私が自分のがん細胞で知っていることといえば、

  ・細胞の名前(2種類)
  ・ホルモン受容体 陽性
  ・HER2 陰性

ぐらいなものである

それ以上、詳細な情報は知らせてはくれなかったし、
当時はまだ行われていない病理組織学的検査もあった

気になりつつも、
「今さら知る術はない」と思っていたのだが――


先日、検査のために病院へ行った時のこと

思わぬところから、情報を得ることができた

それは、

  ・正式ながん細胞の名前
    (稀ながん細胞ではない方)
  ・ホルモン受容体のパーセンテージ
  ・組織学的異型度

である

私がこれまで一番気がかりだったのは、
“どれだけホルモン剤が有効なのか”だ

乳房にあった2つのがん細胞のうちの一つ、稀ながん細胞は、
“抗がん剤や放射線の効かないがん”とされている

それだけに、
これまでつらい副作用に耐えてきた、
ホルモン治療が頼みの綱でもある訳だ


  結果は、ホルモン受容体は“強陽性”――


なんだか安心したのと同時に、
「“CYP2D6”の検査を受けたい」という思いが
さらに強くなってしまった


知ることで不安になること、
知って安心すること...

気持は揺れるかもしれない

でも、今後を考える上でも、私は真実を知りたい――



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子どもが産めなくなったことへの想い

「最近、ようやく吹っ切れたかなぁ...」と思うようになった

“子どもが産めなくなったこと”は、私にとって、
乳がん治療の最大の副作用だった


今は幼い子を見ても、以前より動揺は小さくなった

でも、赤ちゃんの泣き声を聞くと、少し胸が騒ぐかな...

婦人科へ行ったら潜めかけていた想いが、
また沸々と湧き起るかも...


本当は、“吹っ切れた”というより、
敢えて現実を見ないようにしているのかもしれない

実際、隣室と階下の住人に、
産まれたばかりの赤ちゃんがいたのはキツかったな...


でも、過去は過去のものとして、
いつかはその場所に置いていかなければ...

時間はきっと、心を癒してくれるはずだから――



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陽射し


  数日振りに姿を現した太陽


  ほんのり柔らかなその陽射しは、

  少しだけ、春のにおいがした――



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りかこプロフィール

 
■2009年5月より
医療機関開催『がんサロン』発行による『がんサロン通信』にて、体験記・エッセイ執筆
(■2026年2月よりピアサポーターとして『ピアサポーター通信』を新たに執筆開始)

■2010年9月
市広報にて体験記掲載

■2011年8月31日
乳がん体験記『4分の3の乳房(ちぶさ)』書籍自費出版

■2012年1月21日
講演『乳がん闘病記 ~「ありがとう」と「感謝」の気持ちに至るまで~』

■2012年4月5日
FMオホーツク『乳がんについて』FPとの対談

■2012年4月
キーストーンアライアンス『百年シナリオ通信』記事掲載

■2013年6月より
医療サイト『ドクターズガイド』、ブログ掲載

■2016年9月14日
フジテレビ『めざましテレビ ~がんの見落とし~』ブログ紹介・インタビュー放送

■2020年3月
一般社団法人全国がん患者団体連合会『がん教育外部講師講座』修了(北海道教育委員会にがん教育外部講師として登録)

■2021年10月
『がん予防功労者表彰』(道・市・健康づくり財団・対がん協会4社共催)

■2023年5月
北海道がん患者連合会『がん教育講師派遣養成研修会』終了

■2025年10月
北海道医療ソーシャルワーカー協会主催『がんピアサポーター養成研修会』受講終了

■その他
講演、ピンクリボン運動、ピアサポーターとして活動中

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■国家資格
1994年10月、調理師免許取得(食と健康を考える乳がん経験者)

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■2024年より
子ども虐待防止『オレンジリボン運動』サポーター

■2024年10月
市民観光アンバサダー就任

乳がん履歴
■2002年3月3日(日)
 左乳房にしこりをみつける  

■2002年3月4日(月)
 視触診の結果“良性”と診断

■2006年11月8日(水)
 左乳房のしこり再受診  

■2006年11月15日(水)
 左乳房のしこり一部切除
  (外科的生検)

■2006年11月28日(火)
 乳がん告知      

■2007年1月11日(木)
 左乳がん手術

■2008年7月8日(火)
 局所再発の疑いで、
 細胞診・組織診(結果は良性)

■2009年2月17日(火)
 対側(右)乳がんの疑い
 (前年からしこりあり)経過観察

■2010年2月16日(火)
 右乳房細胞診(結果は良性)
手術・治療の経緯
■がん細胞の種類(しこり3つ)
 ・明細胞がん(クリアセル)
  (化学療法・放射線が効かない稀ながん細胞)
 ・非浸潤性乳管がん

 ・核グレード 2
 ・ER  90%
 ・PgR 10%
 ・HER2(-)

■術 式
 ・腋窩リンパ節郭清
 ・乳房扇状部分切除(4分の1強切除)

■治 療
 ・放射線23回照射
 ・LH-RHアゴニスト製剤、
  4週間毎、2年間(25回)投与
 ・抗エストロゲン剤(クエン酸タモキシフェン)、
  5年服用
その他の病歴
■2006年5月
 子宮筋腫(漿膜下筋腫)核出術(10㎝の開腹手術)
  ・10cmの筋腫   1個
  ・8cmの筋腫   1個
  ・2~3cmの筋腫  4個

■2023年7月18日
 ・臼蓋形成不全発覚(先天性)
 ・変形性股関節症に進行(両足)

■2024年10月
 骨粗鬆症判明

■2025年10月12日
 突発性難聴発症(左耳)
母の甲状腺がん(乳頭がん・転移性がん)
■2006年11月(私の乳がん告知の約2週間前)
 甲状腺がん告知

■2007年1月(私の乳がん手術の2週間後)
 甲状腺摘出手術・頸部リンパ節郭清

■2007年5月
 術後療法(RI治療・1回)
  通常2~3回の治療が必要なところ、
  1回の治療で身体の中にがんがないことが
  確認される

■2009年5月
 頸部再発
 (切除手術後、放射線治療を受ける)

■2012年5月
 肺転移確認

■2015年5月
 小脳転移確認

■2015年7月18日
 永眠

  ※遠隔転移後の治療法・治療薬なし
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≪2015年9月2日より、コメント欄を閉鎖させていただいております≫

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