その一つが、腋窩リンパ節郭清だ
術側のわきの下、胸、肩甲骨附近の感覚の麻痺と、
腕の運動障害が起こる
ではこの“麻痺”は、いつまで続くのだろう――
薬の副作用もそうだが、
これも個人差があるのだろうか
以前、術後間もない人に話を伺ったことがある
その方は、
「“腕が痛くなる”と聞いていたけど、全然痛くない」と、
おっしゃっていた
私は数ヶ月強い痛みが続いたため、
その事実に驚いたのだ
主治医にも聞いたことがある
「この痛み(麻痺)は、ずっと続くんですか」と...
主治医は小さく頷いた
が、その頷きを信じたくなくて、もう一度聞いた
「ずっと?」
再び主治医は小さく頷いた
看護師さんにも聞いてみた
...が、答えは同じ
誰も「治る」と、答えてはくれなかった
じっとしていても痛いこと、
そして、
服の脱ぎ着ができないことと、
寝返りが打てないことに苦労した
痛みのため、常に寒気に襲われ、
服が腕に触れていることさえ不快でたまらなかった
術後8年が経過した現在(いま)――
予想はしていたが、やはり感覚は鈍い
が、触れたときの、触られている感じは
かなりはっきりとわかるようになった
ただ、くしゃみをすると、上腕部(外側)に痛みが走る
電気が通ったような、ピリピリとした痛みだ
時折、わきの下や胸周辺の肋骨が痛むのも、
郭清をした影響なのだろう
痛みはずっと続くのだろう
病気のことを忘れていても、
痛むたびに“乳がん”だということを思い出させる
きっと“がん”って、そういう病なのだ――
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