りかこの乳がん体験記

 30代でみつけた左乳房のしこり。「“良性”だからそのままにしておいていいよ」。視触診だけで簡単に下された診断。そして私は医師の言う通り放置した。 4年8ヶ月後、大きくなったしこりを切除。“良性”だと思っていたのに、病理検査の結果は悪性――乳がんだった・・・。

2018年09月

すべての人にある、がんのリスク。誰がなってもおかしくない、がん。

今や、

“日本人の2人に1人以上”が、
何らかのがんに罹る時代

それらは、

  ○食生活の欧米化
  ○喫煙
  ○過度な飲酒
  ○塩分の摂り過ぎ

などと言われて久しい


“がんは細胞の老化”でもある

“高齢化”も大きな要因の一つだ



食事には気をつけるに越したことはない

禁煙も必要

飲酒もほどほど

ストレスも上手く解消

運動も適度に

がんになるリスクは
できるだけ排除しておきたい



私も、職業柄、
食事には気をつけていた

が、乳がんになった

まぁ、私の場合は、喫煙もしていた

がん細胞も、エストロゲンが原因でもある

食事だけでは言えないことは多いが、
それでも子どもの頃から比べると、
食生活は確実に“欧米化”している

さらに、着色料や保存料などの、
発がん性物質にあふれた、
高度成長期でもあった

「将来、がんにならない訳がない」

そんな時代だったのかもしれない



そしてよく耳にするのが、

「食事には気をつけていたのに
 がんになった」

という人が、意外と多いこと


私の家族で言うなら、

食事には気をつけない、
塩分高めが好きな父

  ついでに、長年の喫煙歴

そして、

ファストフードやジャンク好きで、
栄養の知識のない妹...

生活習慣からいえば、
父と妹ががんになりそうなタイプだ

が、なったのは、
食に気をつけていた私



赤ん坊の頃から
父が吸うたばこの副流煙を浴びまくり、

学校の職員室は、
煙で、“霧の摩周湖”状態

小学3年のときの担任は、
教室で喫煙をする教師でもあった

  今では大問題の教育現場


社会人になれば、
職場でたばこを吸わない人はほとんどいない

  そんな自分も喫煙者...


ある意味、

“吸うこと”

が、ステータスな時代

女子は“お洒落なたばこ”を吸うのが
イケている時代でもあった


今思えば、

“がんまっしぐら”

である


「そんな時代に生きた私は、
 がんになる要素を
 たっぷりと抱えていた訳だ」

...と、納得するしかない


そんな時代に生きても、
ならない人はならない

「がんになるかならないかは、“運”」

というのも、
妙に頷けるのである――



  増え続けているがん罹患者

  医療の進歩とともに予防医学も進み、
  数十年後、
  “がん患者が減る”ということは
  あり得るのだろうか...



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「くすっ...」と、がん予防。

どんより曇り空


気持ちもすっきりしない


心も晴れやかにしてくれる青空は、

やっぱり偉大だ



...と、思う朝




2018/09/27 朝



まずは一杯のコーヒーから


ほんのちょっとのがん予防




傍らには、

「くすっ...」と笑える本



『一日一笑』



自分でできる、がん予防――



  実際に笑わなくても、

  “笑ったふり”をするだけでもいいらしい


  “笑顔”は、

  周りを、

  自分をも幸せにしてくれる、

  最高の“宝物”だと思う


  ちなみに、

  “リンパ球ががん細胞を
  パクパク食べてくれている”

  と、想像するのも、
  がん予防になるらしい

  一種の、
  イメージトレーニングである



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乳がんから離れたいとき――

時々、ふらっと、
どこかへ行きたくなる

いや、

“行きたくなる”というより、
“逃避”といった方が正しいだろう



誰も、私の顔を知らないところへ

誰も、私の名前を知らないところへ

誰も、私が乳がんだと知らないところへ



周りに気を遣うこともなく、

病気のことを聞かれることもなく、

すれ違う人々は、誰も知らない人ばかり...




こうして生活をしていると、

どうしても“がん”という言葉が耳に入ってくる


「著名な人ががんになった」

「著名な方が、がんで亡くなった...」


ふと、
自分ががんであることを忘れている時間、

そんな一言で、
一瞬にして現実に引き戻されるのだ



そして来月、10月は、

乳がん啓発運動“ピンクリボン月間”でもある


1日(ついたち)には、

「どこそこで、何々が、ピンクにライトアップ」

というニュースも多く目にすることになるだろう




不可能な現実逃避


どう足掻いても

この事実からは逃れることはできない



が、時々、


どこかに行きたい...

誰にも知られたくない...


そんな気持ちに駆り立てられるのである――



  乳房のしこりをみつけたとき...

  一晩中眠れなかったあの夜...


  がん告知を受けたときの、
  あの空気が凍りついた瞬間...

  泣きながら歩いて家に帰ったこと...


  全身に転移していないか、
  検査が続いた日々...


  泣き腫らした目...

  食欲がなかった数日間...

  眠れない日が続いた夜...


  今でも克明に脳裏に刻まれている映像だ



  人生が変わったあの日

 
  「死ぬかもしれない」

  そう思ったあの日――



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曇り空の十六夜。

昨日は、十六夜(いざよい)


まん丸のハーベストムーンを期待していたが、

残念ながら雲に阻まれ、観られず...


「また来年の目標」

と、いうことで...


  “目標”は、ある方がいい

  それは、
  日々のどんなに小さなことでも




そんな朝


2018/09/26 朝


一日一日、

部屋に差し込む陽が長くなっている



冬に向かって、

季節は確実に進んでいる



嗚呼、また今年も、

寒く白い世界がやってくるんだなぁ...



年賀状の準備も、考えはじめなくては...


  まだちょっと早いか...



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太る人と、痩せる人

“ホルモン治療は太る”

というイメージだった


それは、

“ホルモン治療は女性ホルモンを止め、
 更年期と同じ状態をつくる”

から


『ホルモンのバランスが崩れると太る』

『年齢が高くなると基礎代謝量が落ち、
 太りやすくなる』


そう...、私の中では、

“更年期になると、ふっくらとする”

そんなイメージだったのだ


実際にホルモン治療をはじめる前にも、
主治医からは、

「脂肪肝になるよ」

と、きっぱり言われていた

そのため、
ホルモン治療がはじまってからは、
気をつけていた食事を、
これまで以上に気をつけるようになった


が、いざ、ホルモン治療がはじまると、
太るどころか、なぜか痩せていく

理由はおそらく、
副作用で、
恒常的な胸のむかつきがあったから

食べ物は、何を食べても
美味しく感じられなくなっていた


倦怠感や、
激しいホットフラッシュと
コールドフラッシュの襲来にも、
かなりのエネルギーを使っていたのだろう

眠れないことも、
少なからず影響があったのかもしれない



そして、1年ほど前だろうか

“更年期は、
 太る人と痩せる人がいる”

と、知ったのは...


そういえば、芸能人にも
強い更年期障害で、
激やせした人がいたっけ


なるほど...

私は“痩せるタイプ”だった訳だ


理由がわかると、
人間、安心するものである――



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りかこプロフィール

 
■2009年5月より
医療機関開催『がんサロン』発行による『がんサロン通信』にて、体験記・エッセイ執筆
(■2026年2月よりピアサポーターとして『ピアサポーター通信』を新たに執筆開始)

■2010年9月
市広報にて体験記掲載

■2011年8月31日
乳がん体験記『4分の3の乳房(ちぶさ)』書籍自費出版

■2012年1月21日
講演『乳がん闘病記 ~「ありがとう」と「感謝」の気持ちに至るまで~』

■2012年4月5日
FMオホーツク『乳がんについて』FPとの対談

■2012年4月
キーストーンアライアンス『百年シナリオ通信』記事掲載

■2013年6月より
医療サイト『ドクターズガイド』、ブログ掲載

■2016年9月14日
フジテレビ『めざましテレビ ~がんの見落とし~』ブログ紹介・インタビュー放送

■2020年3月
一般社団法人全国がん患者団体連合会『がん教育外部講師講座』修了(北海道教育委員会にがん教育外部講師として登録)

■2021年10月
『がん予防功労者表彰』(道・市・健康づくり財団・対がん協会4社共催)

■2023年5月
北海道がん患者連合会『がん教育講師派遣養成研修会』終了

■2025年10月
北海道医療ソーシャルワーカー協会主催『がんピアサポーター養成研修会』受講終了

■その他
講演、ピンクリボン運動、ピアサポーターとして活動中

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■国家資格
1994年10月、調理師免許取得(食と健康を考える乳がん経験者)

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■2024年より
子ども虐待防止『オレンジリボン運動』サポーター

■2024年10月
市民観光アンバサダー就任

乳がん履歴
■2002年3月3日(日)
 左乳房にしこりをみつける  

■2002年3月4日(月)
 視触診の結果“良性”と診断

■2006年11月8日(水)
 左乳房のしこり再受診  

■2006年11月15日(水)
 左乳房のしこり一部切除
  (外科的生検)

■2006年11月28日(火)
 乳がん告知      

■2007年1月11日(木)
 左乳がん手術

■2008年7月8日(火)
 局所再発の疑いで、
 細胞診・組織診(結果は良性)

■2009年2月17日(火)
 対側(右)乳がんの疑い
 (前年からしこりあり)経過観察

■2010年2月16日(火)
 右乳房細胞診(結果は良性)
手術・治療の経緯
■がん細胞の種類(しこり3つ)
 ・明細胞がん(クリアセル)
  (化学療法・放射線が効かない稀ながん細胞)
 ・非浸潤性乳管がん

 ・核グレード 2
 ・ER  90%
 ・PgR 10%
 ・HER2(-)

■術 式
 ・腋窩リンパ節郭清
 ・乳房扇状部分切除(4分の1強切除)

■治 療
 ・放射線23回照射
 ・LH-RHアゴニスト製剤、
  4週間毎、2年間(25回)投与
 ・抗エストロゲン剤(クエン酸タモキシフェン)、
  5年服用
その他の病歴
■2006年5月
 子宮筋腫(漿膜下筋腫)核出術(10㎝の開腹手術)
  ・10cmの筋腫   1個
  ・8cmの筋腫   1個
  ・2~3cmの筋腫  4個

■2023年7月18日
 ・臼蓋形成不全発覚(先天性)
 ・変形性股関節症に進行(両足)

■2024年10月
 骨粗鬆症判明

■2025年10月12日
 突発性難聴発症(左耳)
母の甲状腺がん(乳頭がん・転移性がん)
■2006年11月(私の乳がん告知の約2週間前)
 甲状腺がん告知

■2007年1月(私の乳がん手術の2週間後)
 甲状腺摘出手術・頸部リンパ節郭清

■2007年5月
 術後療法(RI治療・1回)
  通常2~3回の治療が必要なところ、
  1回の治療で身体の中にがんがないことが
  確認される

■2009年5月
 頸部再発
 (切除手術後、放射線治療を受ける)

■2012年5月
 肺転移確認

■2015年5月
 小脳転移確認

■2015年7月18日
 永眠

  ※遠隔転移後の治療法・治療薬なし
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