一人のひとが亡くなるということ
たった一つの命
なのに、それは途轍もなく大きく、
途轍もなく悲しい
それは、
家の中に、
いつもあった笑顔が消えること
いつもそこに座っていた人が
いなくなること
もう声が聴けなくなること
二度とその手を握れなくなること
温もりを感じられなくなること
残されたお茶碗...
洋服...
愛用していたもの...
手に取ると、切なさがこみ上げる
「もう必要のないもの」
そう思っても、簡単に捨てることはできない
そこに、彼女がいるような気がするから
アルバムの中の彼女は、
いつまでも年齢が止まったままだ
褪せてゆくのは写真の色だけ
そして周りは、
いつしかその年に近づき、超えてゆく――
私が乳がんになってから、
私の周囲で何人の人が
がんに命を奪われていっただろう
そのたび、
「そのうちに私も...」
と、感じてきた
ひとは、誰でも、いつかは死を迎える
が、やはり“死”は、
途轍もなく大きな哀しみである――
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