りかこの乳がん体験記

 30代でみつけた左乳房のしこり。「“良性”だからそのままにしておいていいよ」。視触診だけで簡単に下された診断。そして私は医師の言う通り放置した。 4年8ヶ月後、大きくなったしこりを切除。“良性”だと思っていたのに、病理検査の結果は悪性――乳がんだった・・・。

2018年11月

乳がんは、人生を大きく変えた

乳がんになって、
人生、変わったよね


進路とか、
転職とか、

結婚とか、
離婚とか、 


それぞれに岐路はあった


が、それは、自らが切り拓いてゆくもの


夢に向かって、

明るい未来に向かって



そう...

そんな未来を、乳がんは奪い取った

それは、自分が意図しないところで


がん告知を受けた瞬間、

あの瞬間(とき)から、すべてが変わったのだ



“乳がん”という病によって、
大きく曲げられてしまった人生


抱いていた夢も叶えられず、
諦めなければならないことばかり

何もかもが中途半端になってしまった...


まぁ、これが、
私に与えられた一生なんだなぁ...



  残された時間を、
  これから、どう生きていくか――

  だな...


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はらはらと。

はらはらと雪が舞う朝


美しく、その大地を白く染めている



が、現実は厳しく、

今日も結露取りからはじまる一日




きのう、いただいた差し入れ――


BlogPaint


なんでも、地元のりんごを使っているらしい


この地域で、

りんごを栽培していることに驚き...


  この洋菓子、4cmほどの小さいもの

  が、1個、300円ほどするらしい

  ちなみに、“期間限定”のようだ



午後のおやつタイムにいただこう


  ちょっと高級品

  しっかり味わわなければ...




さ、1週間の疲れが溜まる金曜の朝


今日も朝コーヒーを飲んで――




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“健康な人”という定義

昔、求人広告の応募条件の中に、

“健康な人”

というのがあった


そのときは、特に何も感じてはいなかった

が、今思うと、
なんだか違和感のある条件である


「これが応募の条件なら、
 乳がんをした私は、
 “健康な人”とはいえないのだろうか...」


“健康”って一体、なんなのだろう...


WHO憲章によると、

  健康とは、
  病気でないとか弱っていないということではなく、
  肉体的にも精神的にも、そして社会的にも、
  すべてが満たされた状態であることをいう


――らしい


“すべてが満たされた”...


“すべて”が......


非現実的のような気がする



私はがんになった

WHO憲章では、
“健康”に当てはまったとしても、

求人広告で掲げている“健康な人”には
相当しないだろう

がんに限らず、“病気になる”ということは
一般的にはそういうことなのだ


そして思う

「この世の中に本当に“健康な人”は、
 ほんの一握りの人しかいないのではないか...」

と...


たとえば、血圧が高い人

たとえば、貧血の人

腰痛持ちの人もいれば、
ひざが痛い人もいる

誰もが何かしらの不調を抱えて生きているのだ

  それでも、“健康的に”生きている


自分ががんにならなければ、
“健康”という言葉も、
きっと、さらっと見過ごしていただろうな...


そんな今の私は、
応募条件でいうところの“健康な人”に、
当てはまるのだろうか――


  “乳がんをした”というレッテルは、
  いつになれば外されるのだろう...



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カラスが騒がしい朝は――

カラスが騒がしい朝


「カラスが騒ぐのは哀しい報せ」

と、子どもの頃、聞いたことがある



一年ほど前のある朝

今までに聞いたことがないほど、
カラスが騒がしかったことがある

「なんだろう...」

1時間ほど止まない騒がしさに、
なんとなく、不吉な気配を感じていた

「まさか、本当に“カラスの報せ”?」



数日後、
お隣の家の方が亡くなったことを知る

数年前、脳梗塞を患ったその方は、
いつも杖をついて道端に腰を掛け、
優しく笑顔で挨拶を交わしてくれる人だった


今朝のカラスの騒ぎを耳にして
そんなことを思い出す朝――



そして今日は、久し振りに

「コーヒーが飲みたい」

と、思える朝


心も身体も元気な証拠だ


2018/11/29 朝


そろそろ1週間の疲れが出はじめた木曜の朝


コーヒーの力を借りて、

目覚めの一杯――



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冷たい家族

12年前と違ったのは、
今日は少し太陽が出たこと

あの日は前日に雪が降り、
灰色のアスファルトは白く凍りついていた

がん告知を受けた私は
人目もはばからず寒風吹きすさぶ中、
50分の道のりを
泣きながら歩いて家まで帰ったっけ...


両親のいる家に帰るのは、
なんともばつの悪いものだった

まず、泣き顔をどうするか

声も涙声だ

止まらぬ涙の処理にも苦慮した


居間に下りていくときは、
極力、普段通りにしなければならない

が、果たしてこの状況で、
そんなことができるのだろうか



私の不安をよそに、
両親は至って普通だ

私の検査の結果なんて、
気にした様子はまるでない

『冷たい家族だ...。
 娘の検査の結果は気にならないのか...』


聞かれれば、はっきり「がんだった」と言える

こんなとき、
何も聞かれない方が難しい

『なんと切り出したらいいものか...』


  「今日、検査の結果、聞きに行ったの?」

  「うん、行ってきた」

  「どうだった?」

  「いや~、がんだってさ~。
   もう5年も経ってるのに、
   今さら“がん”って言われても困るよね~」


...なんて、そう都合よく、
シナリオ通りにはいかないもので...

何事もなく、
普段通りに夕飯を食べている両親が
遠くに見えた



あの瞬間から、
私の人生は大きく変わった

名前を呼ばれ、診察室に入り、
医師の前に腰を掛け、

「乳がんだね」

そう言われる直前まで、
私は私の人生を歩いていた

そしてこの瞬間、
これから歩いていくはずであろう道は閉ざされ、
茨の道がはだかる

その道は暗く険しく、
おそらく、先の短い道かもしれない...


そんな私が、今、生きている


きれい事のようで、
こんな言葉は使いたくはない

が、思うのは、この経験、想いを
伝えていかなければならないということ

病気になったことに意味があるとしたら、
それが私のやるべきことなのかもしれない


乳がんになった私は、
“第2の人生”を生きているのだ――



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りかこプロフィール

 
■2009年5月より
医療機関開催“がんサロン”発行による『がんサロン通信』にて、体験記・エッセイ執筆

■2010年9月
市広報にて体験記掲載

■2011年8月31日
乳がん体験記『4分の3の乳房(ちぶさ)』書籍自費出版

■2012年1月21日
講演『乳がん闘病記 ~「ありがとう」と「感謝」の気持ちに至るまで~』

■2012年4月5日
FMオホーツク『乳がんについて』FPとの対談

■2012年4月
キーストーンアライアンス『百年シナリオ通信』記事掲載

■2013年6月より
医療サイト『ドクターズガイド』、ブログ掲載

■2016年9月14日
フジテレビ『めざましテレビ ~がんの見落とし~』ブログ紹介・インタビュー放送

■2020年3月
一般社団法人全国がん患者団体連合会『がん教育外部講師講座』修了(北海道教育委員会にがん教育外部講師として登録)

■2021年10月
『がん予防功労者表彰』(道・市・健康づくり財団・対がん協会4社共催)

■2023年5月
北海道がん患者連合会『がん教育講師派遣養成研修会』終了

■その他
講演、ピンクリボン運動、ピアサポーターとして活動中

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■国家資格
1994年10月、調理師免許取得(食と健康を考える乳がん経験者)

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■2024年より
子ども虐待防止『オレンジリボン運動』サポーター

■2024年10月
市民観光アンバサダー就任

メッセージはこちらへ
乳がん履歴
■2002年3月3日(日)
 左乳房にしこりをみつける  

■2002年3月4日(月)
 視触診の結果“良性”と診断

■2006年11月8日(水)
 左乳房のしこり再受診  

■2006年11月15日(水)
 左乳房のしこり一部切除
  (外科的生検)

■2006年11月28日(火)
 乳がん告知      

■2007年1月11日(木)
 左乳がん手術

■2008年7月8日(火)
 局所再発の疑いで、
 細胞診・組織診(結果は良性)

■2009年2月17日(火)
 対側(右)乳がんの疑い
 (前年からしこりあり)経過観察

■2010年2月16日(火)
 右乳房細胞診(結果は良性)
手術・治療の経緯
■がん細胞の種類(しこり3つ)
 ・明細胞がん(クリアセル)
  (化学療法・放射線が効かない稀ながん細胞)
 ・非浸潤性乳管がん

 ・核グレード 2
 ・ER  90%
 ・PgR 10%
 ・HER2(-)

■術 式
 ・腋窩リンパ節郭清
 ・乳房扇状部分切除(4分の1強切除)

■治 療
 ・放射線23回照射
 ・LH-RHアゴニスト製剤、
  4週間毎、2年間(25回)投与
 ・抗エストロゲン剤(クエン酸タモキシフェン)、
  5年服用
その他の病歴
■2006年5月
 子宮筋腫(漿膜下筋腫)核出術(10㎝の開腹手術)
  ・10cmの筋腫  1個
  ・8cmの筋腫   1個
  ・2~3cmの筋腫 4個

■2023年7月18日
 ・臼蓋形成不全発覚(先天性)
 ・変形性股関節症に進行(両足)

■2024年10月
 骨粗鬆症判明
母の甲状腺がん(乳頭がん・転移性がん)
■2006年11月(私の乳がん告知の約2週間前)
 甲状腺がん告知

■2007年1月(私の乳がん手術の2週間後)
 甲状腺摘出手術・頸部リンパ節郭清

■2007年5月
 術後療法(RI治療・1回)
  通常2~3回の治療が必要なところ、
  1回の治療で身体の中にがんがないことが
  確認される

■2009年5月
 頸部再発(切除手術を受ける)

■2012年5月
 肺転移確認

■2015年5月
 小脳転移確認

■2015年7月18日
 永眠

  ※再発後の治療法・治療薬なし
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   © Rikako,2011

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