りかこの乳がん体験記

 30代でみつけた左乳房のしこり。「“良性”だからそのままにしておいていいよ」。視触診だけで簡単に下された診断。そして私は医師の言う通り放置した。 4年8ヶ月後、大きくなったしこりを切除。“良性”だと思っていたのに、病理検査の結果は悪性――乳がんだった・・・。

2020年07月

ある意味、“マスク警察”。

“新型コロナウイルス”が日本で初めて確認されてから、
すでに6か月半

この間、いくつの“造語”が生まれたか...

  私は基本的に、“造語”は嫌いだ

  しかも、今、世界が大変な事態

  そんな中の“造語”は、
  揶揄が含まれている気がしてしてならないのだ



たとえば、
少し前に使われるようになった言葉に、
『マスク警察』というものがある

  ☆『マスク警察』とは、

    街なかで、マスクをしていない人に
    注意をする人

    ...らしい


が、

「私は、違う意味で『マスク警察』かもしれない」

と、思う瞬間がある


...というのも、テレビを観ていると、

「あ、この人も、マスク、逆」
「あ、この人も...」

と、

マスクを正しく着けているかどうか、
目が行ってしまう

それほど、
裏と表を逆に着けている人が多いのだ

  さすがに“アベノマスク”でない限り、
  “ノーズワイヤー”が入っているため、
  “上下逆さま”という人はいないだろう



マスクにはいくつかタイプがあるが、
たとえば“プリーツ式”のもの


2020/07/31 マスクの着け方 ①


これは、プリーツが下向きになる側を“外”にして着用

なので、顔に着ける側のプリーツは上を向く

  ☆プリーツを下に向ける理由は、
   ひだの部分に
   埃や花粉がたまらないようにするため


   たまに、プリーツが逆向きのイラストで
   販売されている商品もあるようだが...




また、同じプリーツでも、
中央から上下に向きが分かれているタイプのものは...


2020/07/31 マスクの着け方 ②


中央が盛り上がるように(顔の形に立体的になるように)、
このようになる

  ☆裏表逆に着け、鼻に当たる部分がへこんで、
   着けづらそうな人をたまに見かける




ちなみに、市販のマスクは私にはちょっと大きい

なので...



2020/07/31 マスクの着け方 ③


耳ひもを結び、
あごのラインをまぁるくカット

これでマスクのフィット感がかなり上がる

  下を向くと、この部分が首に当たって、
  邪魔になるのよね...

  マスク、上にズレるしね...

  大きくカットしているように見えるが、
  私の場合、これくらいカットしても
  あごはしっかりカバーしてくれている

   ☆「マスクが大きい」と悩んでいらっしゃる方は、
    まずは小さく切ってから調整してみてください



ちなみに、この“使い捨てマスク”

未だに、
“紙でできている”と思っている人がけっこう多い

これは、“紙”ではなく、
主に、“ポリプロピレン製の不織布”

  “不織布”と言って真っ先に思い描くのは、
  “フエルト”だろうか



...ということで、
今日もテレビを観ながらマスクをチェックする、
『マスク警察・りかこ』なのであった――


  いつまで続くのだろう、この裏表チェック

  自分でも、さすがにもう嫌なのだが...


  ちなみに中国の人々は、
  みなさん、きちんと着けていた

  不思議である



  ※「マスクを着けていれば感染しない」と、
   “御守り”のようになっている人が多いようだが、
   それは完全な間違いである

  ※布マスクより、できれば使い捨てマスクを





 ☆こちらも参考まで ↓






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“プレミアム”な朝は――。

あれは、いつだったか...


“プレミアムフライデー”なるものが
話題に上っていたっけ

そんな“消費キャンペーン”も浸透しないまま、
数か月後には、すっかり鳴りを潜めた


そんな今日は、その、
『プレミアムフライデー』にあたるらしい


  今でも実施している企業や商業施設は
  あるのだろうか...



 ちなみに、『プレミアムフライデー』とは――


  2017年2月24日より実施された、
  日本国政府と経済界提唱の
  “個人消費喚起キャンペーン”

  毎月末の金曜日、
  民間企業はイベントやセールを行い、
  さらに“働き方改革”と連携し、
  午後3時に仕事を終えるよう推奨

  「買い物や旅行に出かけよう」というもの



...のはずだった


が、

「なぜ月末の忙しいときにやるんだ!!」

と、国民から総スカンを食らっていた記憶がある

なんだか国民と政府の間には、
いつも大きな齟齬を感じる

それは今回の新型コロナウイルスで
大きく露呈したわけだ

  “アベノマスク”然り...


「国民のため」と考えてくれているのかもしれないが、
庶民の生活を、彼らは知らない――



2020/07/31 プレミアムフライデー


  そもそも、こんな田舎地方では、
  そのようなキャンペーンは
  遠い世界のことのようで...



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「身辺整理を――」

寒さで目覚める朝

身体の上には、
掛かっているはずの布団がない

どうやら眠っている間に、
暑さではぐってしまったようだ



そんな今日も、
気温はひんやり13度の朝

「日中は29度」という予報を超え、
29.7度の暑さとなった

ようやく、本格的な夏がやってきそうだ

  ...と言っても、この街は、
  本当に暑いのは、2週間しかない




そんな今日も、朝から一喜一憂する“占い”

毎朝、新聞やテレビで目にする占いに、
気になりながらも、
結果はすぐに頭の中から消し去られる

まぁ、結局、そんなもの


が、
先日の4月生まれ(私の生まれた月である)の占いが、
ちょっと衝撃的であった

それは、

  『人生はあっという間。
   2人の時間を楽しもう』

...というもの


  まぁ、確かに、
  “人生はあっという間”かもしれない

  乳がんになって、それは実感した


  しかも、“2人の時間”って...

  それは、“大きなお世話”というものである



それから数日後の4月生まれの占いは、

  『身辺整理を――』

...だった


普通に考えれば、

「そうだな。
 不要なもの、少し整理しなきゃな」

ぐらいで済むかもしれない

  少し重いが、
  “人間関係の清算”というのもあるだろうか


が、乳がんになって、
「死ぬかもしれない」と持ち物を整理し、
入院・手術に臨み、

いつ、何があるかわからないと、
遺影を準備し、エンディングノートを書き......



「どっちにしてもこの“占い”、
 あまりにもどぎつくないか?」


そんなことを思う朝であった――



2020/07/30 朝



  さて、
  あしたの朝の占いは、どんなだろう...



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鬱陶しい。

最近、どうもこの長い髪が鬱陶しい



 2020/07/29 髪



「切りたい」

そう思いながら、何年経ったのか...



髪を伸ばしはじめたのは、20代の初め

それまではずっと、長くても肩までだった


そんな“長い髪”に危機が訪れたのは、
乳がんがわかったとき

がん発覚時、
すでに肝臓に転移が認められていたため、
手術より先に抗がん剤治療を予定していた

  そりゃあ、5年もがんを放置していれば、
  そうなる


小学生の頃からお世話になっている美容室に駆け込み、
事情を話し、ウイッグのカタログを貸してもらった

美容室の先生は、そんな私のために泣いてくれた

父の仕事の関係で、
私が幼い頃から
家族同士でのつきあいだった先生

気丈に振舞っていた私だったが、
先生の涙に私も思わず涙がこぼれた

奇しくも2週間前、
母の甲状腺がんがわかったばかり

先生には
ダブルで悲しませてしまった......


「抗がん剤をする日が決まったら、
 坊主にしてもらうためにまた来ます」


そう残して、私は美容室を出た


...が、結局、抗がん剤治療はせずに済んだ



あれから、

「切りたい」
「切りたい」

そう思いながらも、長い髪は未だ健在


昨年の“再発疑惑”では、
さすがに抗がん剤を覚悟した

「どうぜ切るなら、ヘアドネーションしよう」

と、再発が確定・抗がん剤治療が決定するまで、
伸ばせるだけ伸ばそうと思った


...が、結局、再発ではなく......



「切るなら、“ショートボブ”にしたい」

という、希望は一応持っている


が、実は、“私が髪を長くしている理由”は、
“不細工隠し”

“髪が長いと、人の目は多少髪に行く”

そんな持論である

あとは、髪で少しは顔を隠せる

  小学・中学と、
  「佐藤はブス」と男子に言われていたので、
  不細工なのは、よーく自覚している

  まぁ、子どもは残酷である


ショートは、
本当に顔立ちがきれいでなければ似合わない

だから私はショートにしない

  高校生のとき、バッサリとショートにして、
  クラスの笑いものになった苦い経験を持つ



まぁ、この髪も、
いつかは切らなければならないときが来る

ばあちゃんになってまで、
きっと長いままではいられないだろう


そう、

しわしわのばあちゃんになるまで、
私は生きるのじゃ――


  子どもがいないので孫も生まれることはない

  「りかこばあちゃん」と呼ばれることは、
  一生ないだろうが...



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“生きる権利”。“死ぬ権利”。

そもそも、“生きること”は“義務”なのか...

いや、“義務”ではない


そこにあるのは“権利”――



先日の、

『ALS(筋萎縮性側索硬化症)の50代の女性を
 安楽死させた医師2人が、嘱託殺人の容疑で逮捕』

という衝撃的なニュース

手を下したのが主治医ではなく、
“SNSで知り合った医師”であることにさらに驚いた



同じALSを患っている参議院議員の男性は、

「死ぬ権利よりも、
 生きる権利を守る社会にしていくことが大切」

と、訴える

「患者が“生きたい”という声を上げづらい世の中だ」

というのだ


それにつられてかどうかはわからないが、
ある女性医師も、

「“死ぬ権利”よりも、“生きる権利”を守ってほしい」

と声高に訴えていた




ひとはきっと、この世に生を享けた瞬間から、
“生きる権利”を持っている

誰もが生きていいいはずだ


が、

「余命1年」と告げられ、
日に日に身体が動かなってゆき、
周囲の人たちの介助なしには生きていけない――

そんな中で、きっと彼女は、
“生きてゆく希望”を
見い出せなくなってしまったのだと想像する

当然、周囲にかけてしまう迷惑も考えただろう
 (周囲は“迷惑”とは思っていないにしても)

動かない身体では、
自ら命を絶つことも不可能だ


この状況で、
「“生きる権利”を守ってほしい」と世に訴えるのは
彼女の意に反するような気がする

“生きる権利”を放棄し“死ぬ権利”を選択したのは、
なにより彼女自身なのだ



そもそも、ひとには、
“死ぬ権利”があるのだろうか――

5年前に甲状腺がんの再発で亡くなった母は
“延命”を望まなかった


「一度心臓が止まったとき、
 心臓マッサージや人工呼吸器で延命することは、
 お母さまは望まれていません。

 延命措置でたとえ蘇生したとしても、
 意識が戻ることはありません。
 数日間、生きることもないでしょう。
 おそらく、長くても数時間です。

 どうしますか?」


母が余命幾ばくもないとき、
主治医にそんな確認をされた

そして私たち家族は、母の意思を受け入れた

それはきっと、
母にとっての“死ぬ権利”だったのだと思う



がん患者は、万が一、病気が進行していけば、
やがて終末期を迎える

「自分がどうしたいか、
 意識がはっきりしているうちに決めておいた方がいいよ」

そう看護師さんに言われたことがある

もちろんこれは、なにも“がん”に限ったことではない


「どうしたいか...」


元気な時は、“その時”のことが想像もつかない

“その時”が近づけば、気持ちが変わるかもしれない


が、とりあえず、

エンディングノートに
記しておかなければならない事項である――



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りかこプロフィール

 
★2009年5月より
医療機関開催“がんサロン”発行による『がんサロン通信』にて、体験記・エッセイ執筆

★2010年9月
市広報にて体験記掲載

★2011年8月31日
乳がん体験記『4分の3の乳房(ちぶさ)』書籍自費出版

★2012年1月21日
講演『乳がん闘病記 ~「ありがとう」と「感謝」の気持ちに至るまで~』

★2012年4月5日
FMオホーツク『乳がんについて』FPとの対談

★2012年4月
キーストーンアライアンス『百年シナリオ通信』記事掲載

★2013年6月より
医療サイト『ドクターズガイド』、ブログ掲載

★2016年9月14日
フジテレビ『めざましテレビ ~がんの見落とし~』ブログ紹介・インタビュー放送

★2020年3月
一般社団法人全国がん患者団体連合会『がん教育外部講師講座』修了(北海道教育委員会にがん教育外部講師として登録)

★2021年10月
『がん予防功労者表彰』(道・市・健康づくり財団・対がん協会4社共催)

★2023年5月
北海道がん患者連合会『がん教育講師派遣養成研修会』終了

★その他
講演、ピンクリボン運動、ピアサポーターとして活動中

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★国家資格
1994年10月、調理師免許取得(食と健康を考える乳がん経験者)

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★子ども虐待防止『オレンジリボン運動』サポーター

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乳がん履歴
★2002年3月3日(日)
 左乳房にしこりをみつける  

★2002年3月4日(月)
 視触診の結果“良性”と診断

★2006年11月8日(水)
 左乳房のしこり再受診  

★2006年11月15日(水)
 左乳房のしこり一部切除
  (外科的生検)

★2006年11月28日(火)
 乳がん告知      

★2007年1月11日(木)
 左乳がん手術

★2008年7月8日(火)
 局所再発の疑いで、
 細胞診・組織診(結果は良性)

★2009年2月17日(火)
 対側(右)乳がんの疑い
 (前年からしこりあり)経過観察

★2010年2月16日(火)
 右乳房細胞診(結果は良性)
手術・治療の経緯
★がん細胞の種類(しこり3つ)
 ・明細胞がん(クリアセル)
  (化学療法・放射線が効かない稀ながん細胞)
 ・非浸潤性乳管がん

 ・核グレード 2
 ・ER 90%
 ・PgR 10%
 ・HER2 (-)

★術 式
 ・腋窩リンパ節郭清
 ・乳房扇状部分切除(4分の1強切除)

★治 療
 ・放射線23回照射
 ・LH-RHアゴニスト製剤、
  4週間毎、2年間(25回)投与
 ・抗エストロゲン剤(クエン酸タモキシフェン)、
  5年服用
その他の病歴
★2006年5月
 子宮筋腫(漿膜下筋腫)核出術(10㎝の開腹手術)
  ・10cmの筋腫  1個
  ・8cmの筋腫   1個
  ・2~3cmの筋腫 4個

★2023年7月18日
 ・臼蓋形成不全発覚(先天性)
 ・変形性股関節症発症(両足)

★2024年10月
 骨粗鬆症が判明
母の甲状腺がん(乳頭がん・転移性がん)
★2006年11月(私の乳がん告知の約2週間前)
 甲状腺がん告知

★2007年1月(私の乳がん手術の2週間後)
 甲状腺摘出手術・頸部リンパ節郭清

★2007年5月
 術後療法(RI治療・1回)
  通常2~3回の治療が必要なところ、
  1回の治療で身体の中にがんがないことが
  確認される

★2009年5月
 頸部再発(切除手術を受ける)

★2012年5月
 肺転移確認

★2015年5月
 小脳転移確認

★2015年7月18日
 永眠

  ※再発後の治療法・治療薬なし
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 お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

★営利目的だと思われるリンク、また、不当なリンクやコメントは削除させていただいています。また、個人を特定するものや商品名なども、編集・削除させていただく場合があります。

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≪2015年9月2日より、コメント欄を閉鎖させていただいております≫

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≪2016年11月2日分より、コメント欄を開放しております≫

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≪2016年12月3日分より、コメント欄を閉鎖させていただいています≫


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