りかこの乳がん体験記

 30代でみつけた左乳房のしこり。「“良性”だからそのままにしておいていいよ」。視触診だけで簡単に下された診断。そして私は医師の言う通り放置した。 4年8ヶ月後、大きくなったしこりを切除。“良性”だと思っていたのに、病理検査の結果は悪性――乳がんだった・・・。

2021年01月

終の棲家を考える。

有名なファミレスもない

1店舗あった百貨店は13年前に閉店

しまむらも、
ユニクロも、
マックも、
できたのはほんの十数年前


吉野家が来てもすぐに撤退

本州から進出してくる飲食店は長続きしない

「何をやってもダメな街」のレッテル付き

  が、この街で成功すれば、
  どこで店を出しても成功するとも言われている

先日開店したスタバはいつまでもつか

賑わうはずの駅周辺の街並みは閑散としている――


そんな私の街

「それでも私は、
 この街で一生を過ごすのだろうな...」



実家を出て...

厳密には“追い出されて”、10年


さて、終の棲家をどうするか...


  車の免許がないので、
  バスの便がよいところ...

  いや、スーパーに近い方がいいだろうか

  子どもがいないから、
  平屋の2Lくらいでいいかな...


“家を建てる”と言うと、
“夢のマイホーム”のイメージだが、

なんだか夢のない話だ



ひっそりと、
暖かな南の地域に行けたら、
それが理想なのだけど...




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それは、すべて“抗がん剤”。

以前、こんなことがあった


あるがん患者さん

抗がん剤治療が終わり、
そのあと、
分子標的薬での治療をすることになっていた

「じゃあ抗がん剤は、もう終わりなんですね?」

そう確認したところ、医師は、

「抗がん剤終わり? いや、まだあるよ」

と、怪訝な顔をしたそう



私たちは、いわゆる“化学療法”のことを、
“抗がん剤”と言っている

それは医師の口からも、看護師さんも、
テレビのドラマでも、よく聞く言葉でもある

が、医学的には、“抗がん剤”とは、

  ○化学療法
  ○ホルモン療法
  ○分子標的治療

すべてのことを言うらしい

  そんな話をいつぞやもしたことがあったが...



“がん”に“抗う”と書いて、『抗がん剤』


なるほど...



が、

「その医師の態度もどうなのか...」

と、思ってしまうのだ――


  そのがん患者さん、

  「そんな言い方しなくたって...」

  と、落ち込んでいた




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治療は、「高けりゃいい」というものじゃない。

がんになると、その病気がどんなものか、
きっとほとんどの人は調べるだろう

ステージ...
生存率...
余命...


中でも、“治療法”は気になるところだ



私たちは、いわゆる、
“標準治療”というものを受けることになる

“標準治療”――

効果のなさそうな、古い考えの、
なんとも頼りない響きの言葉である


「それよりも、もっと最新の効く治療はないのか」――


...と思った人も少なくないかもしれない


“標準治療”は、“過去の治療”ではない
 (ここでも何度か記述してきたが)

日々、進歩している

それは、効果も、副作用も科学的根拠のある、
安心して受けられる治療だ



数百万円もかかる、
科学的根拠のない治療は世の中にあふれている

それで、「がんが消える」いう保証も、
「がんが治る」という確証も、
「再発しない」という証明もない

  単なる、“金儲け”も存在する


そんな“治療(療法)”に、莫大な費用をかけられますか?

私は間違いなく、
“治療法が確立された標準治療”を選ぶ



  ちなみに一昨年、私の地域で、

  『痛みのない乳がん検査機器』を導入した、
  医療機関がある


  “乳がんの検査”といえば、
  あの痛いマンモグラフィ検査

    ※痛みには個人差あり


  乳房も露わになり、つかまれ、伸ばされ...


  そんな恥ずかしい思いもする


  が、その“痛みのない検査”は、
  Tシャツを着たままでできるらしい

  「痛みもなく、胸も出さなくていいのなら、
   この検査を受けよう」

  と、一般の女性は思うだろう


  が、それらは、
  ある研究機関がつくった装置

  一応、精度などは公表されてはいるものの、
  安心・安全、そして確かなものかどうかはわからない
  
  しかもその機器を導入した医療機関は、
  “がん治療”をやっているわけでも、
  乳腺に関しての診療をやっているわけでもない

  もちろん費用も、
  マンモグラフィ検査より高額になる

  「“金儲け”のための検査か...?」

  と、思わざるを得ないのだ


   ちなみに“マンモグラフィ検査”は、
   乳がんの死亡率を減少させることが
   科学的に証明された、
   “乳がん検診”として推奨できる検査方法である





「抗がん剤を受けたくない」

そんな声も耳にすることがある

“抗がん剤をしない治療”を探し、
標準治療を受けない人がいるのも事実

数百万円...
いや、それ以上の費用を、
安全性や効果の期待できない療法に
かけている人たち...


医師が警鐘を鳴らすのは、

「そのような療法に手を出し、
 多くの患者が悲しい結末を迎えている」

ということ



この10年で、
新しいがん治療がどれほど出てきたか...

が、“最新”という言葉に惹かれ、
“効果がある”と勘違いする

いくつも耳にしてきた最新治療は、
まだ科学的な根拠に乏しい

数年後、十数年後、
これらの治療がどこまで進歩し、
生き残っているのか...



あふれ返る現代の情報

簡単に情報を得られる時代だからこそ、
患者が賢くならなければいけないのかもしれない――




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『がん患者川柳』

なんでも世間では、
とある生命保険会社が企画している、
『サラリーマン川柳』なるコンクールがあるようで...

今回は、この、
“コロナの時代”に関するものが多いとか



...ということで、私も一句――


お題は、『がん患者』



202101/28 がん患者川柳


    咳 出ると

    昔 転移で

    今 コロナ




腰が痛ければ、骨転移か...

咳が出れば、肺に転移したのか...


と、一度がんを経験すると
尽きることのない再発の不安


今は咳が出ると、
“肺転移”より“コロナ”が頭を過ぎる――




  そんな今夜は、今年初めての満月
   (厳密には、あすの朝4時17分頃)



2021年1月28日 満月


  雪空の中、なんとか顔を出してくれた月


  満月はそれぞれ名前がついているが、
  1月の満月は、“ウルフムーン”というらしい



  満月を観ると、
  なんだか祈りたくなってしまうのは私だけだろうか


  『早くコロナが収まりますように...』

  『世界中の人たちが
   笑顔で過ごせますように...』――




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感染対策の不安と、体調の異変。

新型コロナウイルスが初めて日本で確認されてから
1年が過ぎた

ようやく世界はワクチンへシフトしているようだが...


私たちのところへワクチンが届くのはいつになるのか

が、こんなに早い開発に不安もあり...

  そもそもインフルエンザの予防接種さえ、
  受けない私だ



そんな私の地域も、日々、感染者が確認されている

減らない感染者に、
なかなか美容院に行く勇気がないのだ


...というのも、
私が行っている美容院は、いつもかなりの密状態

窓を開けて換気もしていない

スタッフも全員、ウレタンマスク

  ウレタンはお洒落でいいのだが...

  私はこのウイルスが蔓延をはじめた当初から、
  布マスクとウレタンには疑問を抱いていた


お客さんはマスクを外すよう促され...

  当然、マスクをしたままだと施術はしづらい


お客さんが外したマスクが入っているマスクケースを
スタッフが触り...

  そのあとに、手を洗っているふうもない


お客さんが座った椅子も、
消毒のために拭くこともなければ...

  今は慣れたが、最初は、
  自分が触れたものを目の前で消毒されるのは、
  あまりいい気持ちがしなかった


なにより、入り口に消毒液もない


  ※これらはすべて昨年までのこと
   今は改善されているかもしれない


そんなこんなで、当然私は施術中、
雑誌には手を伸ばさない


そんなこんなで、
行くのが怖いのが正直なところなのである




  そして私は――

  なんだか夜になって喉が腫れてきた
   (しかも、右側だけ)


  微妙な寒気と、
  微妙な頭痛と、
  微妙な熱っぽさ...


  が、計ってみたところ、熱はないようだ


  「風邪か?」

  「インフルエンザか?」


  「...コロナ?」


  今、風邪の症状が現れると、
  不安しかない

  自分の命もそうだが、

  「誰かにうつしているのではないか...」

  という怖さも併せ持つ


  さ、今日は少し早めにベッドに入ろう


  あしたは、よくなっていますように...


  そう願うしかない




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りかこプロフィール

 
★2009年5月より
医療機関開催“がんサロン”発行による『がんサロン通信』にて、体験記・エッセイ執筆

★2010年9月
市広報にて体験記掲載

★2011年8月31日
乳がん体験記『4分の3の乳房(ちぶさ)』書籍自費出版

★2012年1月21日
講演『乳がん闘病記 ~「ありがとう」と「感謝」の気持ちに至るまで~』

★2012年4月5日
FMオホーツク『乳がんについて』FPとの対談

★2012年4月
キーストーンアライアンス『百年シナリオ通信』記事掲載

★2013年6月より
医療サイト『ドクターズガイド』、ブログ掲載

★2016年9月14日
フジテレビ『めざましテレビ ~がんの見落とし~』ブログ紹介・インタビュー放送

★2020年3月
一般社団法人全国がん患者団体連合会『がん教育外部講師講座』修了(北海道教育委員会にがん教育外部講師として登録)

★2021年10月
『がん予防功労者表彰』(道・市・健康づくり財団・対がん協会4社共催)

★2023年5月
北海道がん患者連合会『がん教育講師派遣養成研修会』終了

★その他
講演、ピンクリボン運動、ピアサポーターとして活動中

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★国家資格
1994年10月、調理師免許取得(食と健康を考える乳がん経験者)

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★子ども虐待防止『オレンジリボン運動』サポーター

メッセージはこちらへ
乳がん履歴
★2002年3月3日(日)
 左乳房にしこりをみつける  

★2002年3月4日(月)
 視触診の結果“良性”と診断

★2006年11月8日(水)
 左乳房のしこり再受診  

★2006年11月15日(水)
 左乳房のしこり一部切除
  (外科的生検)

★2006年11月28日(火)
 乳がん告知      

★2007年1月11日(木)
 左乳がん手術

★2008年7月8日(火)
 局所再発の疑いで、
 細胞診・組織診(結果は良性)

★2009年2月17日(火)
 対側(右)乳がんの疑い
 (前年からしこりあり)経過観察

★2010年2月16日(火)
 右乳房細胞診(結果は良性)
手術・治療の経緯
★がん細胞の種類(しこり3つ)
 ・明細胞がん(クリアセル)
  (化学療法・放射線が効かない稀ながん細胞)
 ・非浸潤性乳管がん

 ・核グレード 2
 ・ER 90%
 ・PgR 10%
 ・HER2 (-)

★術 式
 ・腋窩リンパ節郭清
 ・乳房扇状部分切除(4分の1強切除)

★治 療
 ・放射線23回照射
 ・LH-RHアゴニスト製剤、
  4週間毎、2年間(25回)投与
 ・抗エストロゲン剤(クエン酸タモキシフェン)、
  5年服用
その他の病歴
★2006年5月
 子宮筋腫(漿膜下筋腫)核出術(10㎝の開腹手術)
  ・10cmの筋腫  1個
  ・8cmの筋腫   1個
  ・2~3cmの筋腫 4個

★2023年7月18日
 ・臼蓋形成不全発覚(先天性)
 ・変形性股関節症発症(両足)

★2024年10月
 骨粗鬆症が判明
母の甲状腺がん(乳頭がん・転移性がん)
★2006年11月(私の乳がん告知の約2週間前)
 甲状腺がん告知

★2007年1月(私の乳がん手術の2週間後)
 甲状腺摘出手術・頸部リンパ節郭清

★2007年5月
 術後療法(RI治療・1回)
  通常2~3回の治療が必要なところ、
  1回の治療で身体の中にがんがないことが
  確認される

★2009年5月
 頸部再発(切除手術を受ける)

★2012年5月
 肺転移確認

★2015年5月
 小脳転移確認

★2015年7月18日
 永眠

  ※再発後の治療法・治療薬なし
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≪2015年9月2日より、コメント欄を閉鎖させていただいております≫

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   © Rikako,2011

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