りかこの乳がん体験記

 30代でみつけた左乳房のしこり。「“良性”だからそのままにしておいていいよ」。視触診だけで簡単に下された診断。そして私は医師の言う通り放置した。 4年8ヶ月後、大きくなったしこりを切除。“良性”だと思っていたのに、病理検査の結果は悪性――乳がんだった・・・。

2021年02月

がん治療をすると、老化が早い?

“がん治療の代償”は、あまりにも多い

  ※私の個人的な感想


乳がんの場合は、
化学療法にしてもホルモン療法にしても、
“子どもが産めなくなる”という副作用がついてくる

  ※これは私の場合
   治療を経て出産をした人もいる


“ホルモン療法”は、
あえて卵巣の働きを止め、
がん細胞の増殖を抑える

  ※私がおこなった治療の場合


それは、
“外科的に卵巣を摘出するのと同じ効果”
というのだから、
人間、すごいことを考えるものだ


止められたエストロゲンに守られていた身体

“エストロゲン”は“女性的なもの”をイメージするが、
実は、心臓を守ってくれていたり、
コレステロールの上昇を抑えてくれていたりする

それを一気に止めるのだ、
身体はどんな弊害を生むのだろう...



“ホルモン療法”の副作用は、
“更年期障害のような症状”と言われる

...ということは、
通常、自然に女性ホルモンが減少していくところを、
一気に閉経状態をつくることになる

それは即ち、
“身体が老化する”ということなのだろうか

“長い期間、薬でエストロゲンを止める”ということは、
“老化状態が長く続く”ということなのだろうか


4週間に1度、
卵巣の働きを止める注射を打つたび、

毎朝、女性ホルモンを止める薬を飲むたび、

恐怖でしかなかった
不安でしかなかった

「この薬で、私の身体が変わってゆく...」

と――



  ちなみに、化学療法で出産ができなくなるのは、

  がん細胞は通常の細胞より細胞分裂が早く、
  その増殖の早い細胞にダメージを与えるのが“抗がん剤”

  が、身体の中で細胞分裂が早いものがある

  それが粘膜や毛根、卵巣などだ

  そのため髪の毛が抜けたり、吐き気、
  そして卵巣の細胞にもダメージを与えてしまう

  生理が止まるのは、そのためだ


  それらを抑制する薬があれば...

  がん細胞だけを攻撃する薬があれば...

  もっと楽に治療ができる方法があれば...


  がん治療が、
  もっと楽に、簡単に受けられる時代になれば――


    欲を言えば、
    もっと費用のかからない治療...



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気分だけでも... ~SAKURA~


雪に埋もれた街


未だ、

氷点下20度に届きそうな朝が続き...





あすから3月


が、この街の春はまだまだ遠そうだ





そんな中、桜の差し入れをいただいた



2021/02/28 桜の差し入れ



『桜のクッキー』



少しだけ、春の匂いを感じて――




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“乳房が大きい方が乳がんになりやすい”

あれは思春期

私が中学一年生の頃だった


クラスの女の子たちは
胸がふっくらとしてくる

なのに私は...




そしてあるとき、母に言われた

「おっぱいが大きい方が、
 乳がんになりやすいんだよ」

   ...慰めか?



“乳がん”――


“乳がん”なんて
まだ考えたこともない中学一年の私

“乳がん”という病気が
どんな病気なのかも全くわからない13歳



そして、
おっぱいの小さな私が乳がんになった

おっぱいの大きな妹より、
おっぱいが小さいこの私が...



確かに、乳房が大きな方が、
乳腺が多そうに感じる

乳腺が多いと、
その分、乳がんになりやすい気がする


...が、乳房の大きさは
全く関係ないらしい

その証拠に、
私が乳がんになったのだ



そういえば子どもの頃、

「コーヒーを飲むと胃がんになる」

と、母が言っていた

  今でもそれを信じている若い看護師さんがいて、
  驚いたことがあるが...


今は、

“一日3杯程度のコーヒーは、
 がんのリスクを下げる”と言われている


昔の常識は今の非常識になり、
もしかしたら今の常識が
未来は非常識になているかもしれないな...




  今宵、満月

  “スノームーン”



2021/02/27 満月



  つい拝みたくなる日本人――


   一日も早く、
   新型コロナウイルスが収束しますように

    願いは“終息”だが...


   世界中が笑顔であふれますように


   世界が平和になりますように――




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治療中の食事問題。

“ダイエット”とは、
“健康的に痩せること”だと私は思っている

ダイエットは、決して身体を壊すことではない

必要な栄養素をしっかり摂りながら、
そして適度に運動もする

ダイエットの前提としてあるのは、
まず“今の身体が健康であること”――



がんの治療中にもかかわらず、
たまに、無理な食事制限をする人がいる

末期がん患者の中にも、

「がんを消したい」
「治したい」

...という一心で、
いわゆる“がんにいい”と言われているものを摂り、
食べたいものも我慢している人もいる



たとえば、化学療法中

それでなくても副作用で
味覚障害や食欲減退に陥る

当然、体力も落ちる

少しでも食べられるものを口にしたい時期

なのに、ダイエットをする


放射線治療も、
しっかり食べなければ体力が落ちる


私が末期がんになったら、
きっと、食欲のある限り、
食べたいものを食べるだろう

あとどれくらい生きられるかわからないのに、
“食べない”という選択肢はない

“がんに効く”
“がんが治る”

そう言われている健康食品はきっと食べないし、
食事療法もしない

それは、そのようなことをしても、
がんは消えないから

がんは治らないから

だったら最後まで好きなものを食べ尽くしたい


時々、末期がん患者のご家族が
心配しているケースもある

「ネットに、
 “甘いものががんに悪い”と出ている

 でも本人は、
 抗がん剤治療中で味覚障害が起きていて、
 プリンやゼリーのような
 甘いものしか食べられない

 食べさせてもよいのか悩んでいる

 欲しがるので食べさせてはいるが、
 “自分はがんに餌を与えているのだろうか”と、
 罪悪感に苛まれる」

そう言っていた人もいた


あるご家族は、

「本人がジャンクフードが好きで、
 やめさせた方がいいのか」

と、心配をしている人もいた


プリンでもゼリーでも、
食べられるもの、食べたいものがあるのなら、
食べさせてあげればいい

ジャンクが好きなら、
ハンバーガーを思い切り食べてもらえばいい


我慢なんてしなくていい

我慢をするストレスの方が、
よっぽどよくないと思うのだ


  ○おいしいものを
  「おいしい」と感じながら食べること

  ○楽しんで食べること


それがなにより大切なこと




しっかり食べなければ、
がんと闘う身体がつくれない

なにより、がんをやっつける前に
自分の身体が参ってしまう


手術や治療で傷ついた身体を治すために、
しっかり栄養を摂ってほしい――




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「自由でいいじゃん」


    ――きのうのブログより



  「自由でいいじゃん

   私は、この子を残して逝けない

   この子のために、
   生きなきゃならないの」――




まぁ、そんなご意見もあるわけで...




『人生に正解はないのだろうか...』



そんなことを思う、氷点下19.1度の朝




もう寒いの嫌だ......





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りかこプロフィール

 
★2009年5月より
医療機関開催“がんサロン”発行による『がんサロン通信』にて、体験記・エッセイ執筆

★2010年9月
市広報にて体験記掲載

★2011年8月31日
乳がん体験記『4分の3の乳房(ちぶさ)』書籍自費出版

★2012年1月21日
講演『乳がん闘病記 ~「ありがとう」と「感謝」の気持ちに至るまで~』

★2012年4月5日
FMオホーツク『乳がんについて』FPとの対談

★2012年4月
キーストーンアライアンス『百年シナリオ通信』記事掲載

★2013年6月より
医療サイト『ドクターズガイド』、ブログ掲載

★2016年9月14日
フジテレビ『めざましテレビ ~がんの見落とし~』ブログ紹介・インタビュー放送

★2020年3月
一般社団法人全国がん患者団体連合会『がん教育外部講師講座』修了(北海道教育委員会にがん教育外部講師として登録)

★2021年10月
『がん予防功労者表彰』(道・市・健康づくり財団・対がん協会4社共催)

★2023年5月
北海道がん患者連合会『がん教育講師派遣養成研修会』終了

★その他
講演、ピンクリボン運動、ピアサポーターとして活動中

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★国家資格
1994年10月、調理師免許取得(食と健康を考える乳がん経験者)

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★子ども虐待防止『オレンジリボン運動』サポーター

メッセージはこちらへ
乳がん履歴
★2002年3月3日(日)
 左乳房にしこりをみつける  

★2002年3月4日(月)
 視触診の結果“良性”と診断

★2006年11月8日(水)
 左乳房のしこり再受診  

★2006年11月15日(水)
 左乳房のしこり一部切除
  (外科的生検)

★2006年11月28日(火)
 乳がん告知      

★2007年1月11日(木)
 左乳がん手術

★2008年7月8日(火)
 局所再発の疑いで、
 細胞診・組織診(結果は良性)

★2009年2月17日(火)
 対側(右)乳がんの疑い
 (前年からしこりあり)経過観察

★2010年2月16日(火)
 右乳房細胞診(結果は良性)
手術・治療の経緯
★がん細胞の種類(しこり3つ)
 ・明細胞がん(クリアセル)
  (化学療法・放射線が効かない稀ながん細胞)
 ・非浸潤性乳管がん

 ・核グレード 2
 ・ER 90%
 ・PgR 10%
 ・HER2 (-)

★術 式
 ・腋窩リンパ節郭清
 ・乳房扇状部分切除(4分の1強切除)

★治 療
 ・放射線23回照射
 ・LH-RHアゴニスト製剤、
  4週間毎、2年間(25回)投与
 ・抗エストロゲン剤(クエン酸タモキシフェン)、
  5年服用
その他の病歴
★2006年5月
 子宮筋腫(漿膜下筋腫)核出術(10㎝の開腹手術)
  ・10cmの筋腫  1個
  ・8cmの筋腫   1個
  ・2~3cmの筋腫 4個

★2023年7月18日
 ・臼蓋形成不全発覚(先天性)
 ・変形性股関節症発症(両足)
母の甲状腺がん(乳頭がん・転移性がん)
★2006年11月(私の乳がん告知の約2週間前)
 甲状腺がん告知

★2007年1月(私の乳がん手術の2週間後)
 甲状腺摘出手術・頸部リンパ節郭清

★2007年5月
 術後療法(RI治療・1回)
  通常2~3回の治療が必要なところ、
  1回の治療で身体の中にがんがないことが
  確認される

★2009年5月
 頸部再発(切除手術を受ける)

★2012年5月
 肺転移確認

★2015年5月
 小脳転移確認

★2015年7月18日
 永眠

  ※再発後の治療法・治療薬なし
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★また、2014年5月22日より、スマートフォンからのコメント投稿による誤送信を防ぐため、画像認証制を取り入れさせていただきました。認証英数字は“半角”での入力をお願いいたします。
 お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

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≪2015年9月2日より、コメント欄を閉鎖させていただいております≫

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   © Rikako,2011

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