2008年5月16日（金）

今度から病院の予約、
やっぱり夕方にしようかな．．．


正直云うと、病院は、
一人になれる唯一の場所

診察を待っている時間は
色々なことを考えられる

病院だから
病人でいられる気楽な場所

誰に気兼ねすることなく、
ありのままの自分でいい


周りの人たちもみんな病気

なにも気を遣うことはない


つらければ、つらい顔もできる

無理をして元気なふりをしなくても、
笑顔をつくらなくてもいい

看護師さんも優しいし

癒されたい感覚とか、
甘えたい感情があるのかもしれない


結局、病気のことは
本人にしかわからなくて、
自分の近くにいる人に
理解してもらおうとしても難しい

でも病院へ行くと、
病気を解かってくれる人たちがいる．．．

そんな安心感も
あるのかもしれないな


今の私にとっての病院は、
心穏やかにゆっくりと時間を費やせる、
居心地のよい場所なのかもしれない




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久し振りの青空だ








朝から青い空が観られるのは、

やっぱり気持ちがいい



と言っているうちに、

また空一面、厚い雲．．．


ま、いっか




そんな、

1週間のはじまりと、

1か月の終わりの日の朝



今日も一日、

悔いなく笑顔で――





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「病院、夕方に行った方が、
　気持ち的に楽かも．．．」

今日、初めて夕方に来てみて、
混雑しているところに紛れるよりも、
静かになった時間に行って、
ひっそりと受診した方がいいように感じた


いつもデポのあとは落ち込んで、
気分が塞ぎ込んで悲しくなるけれど、
今日は不思議と平気だった

それはもしかしたら、
行った時間帯も関係しているのかな．．．と、
ふと思った

これからは日も長くなる

遅い時間に予約取ってみようかな

どっちにしても、
来月は3時半しか空いていなかったけど



今回はデポ後の痛みがなく、よかった

前回、前々回とけっこう痛かったから．．．

身体もあれからずっと楽で、
「このまま副作用が軽くなるのかも．．．」と
誤解してしまうほど

もう楽な状態が1週間は続いている

日中は、「まぁ、楽」というくらい

が、際立っているのは、夜

ひどいときは起きていられなくて
横になる

なのに今は、普通に起きていられるのだ


でも2～3日後、たぶん、また来ると思う

このままよくなるはずがない

これまで何度も騙されてきたから

そして今の体調が嘘のように苦しむんだ．．．



『人生の最高（最大）のしあわせ』って、
もしかしたら、
『苦しまずに死ぬこと』なのかも．．．

と、ふと思った


それって、
『究極のしあわせ』だね、きっと．．．




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　　　　2008年5月13日（火）

デポ注射　18回目

前回の採血の結果も聞いた

問題はなかった


毎度のことながら、
デポに行く前は緊張する

できれば行きたくない

イヤでイヤでたまらなくなる


今日の予約は午後4時

バスの時間と折り合わず、
早くに病院に着いてしまった

なので、
病院の前の公園のベンチに座り、
すこし時間を潰した

噴水の水しぶきが上がると、
きれいな虹が現れた

今日は暑くもなく寒くもなく、
とても気持ちがよかった


デポの日は、いつも晴れてくれる

4週間に1度の特異日だ

私のために
晴れてくれているような気がしてくる

もし雨だったら、
病院に行くのがもっと憂鬱になるだろう



先月、今日の外来予約を取るとき、
すでに午後4時と4時半しか空いていなかった

ゴールデンウイーク明けのため、
患者が溜まってしまったのだろう

診察までの待ち時間も覚悟していた

実際、主治医も、

「ちょっと今日は混んでいて、
　お待たせして．．．。
　さすがに2週間空けるとひどいわ。
　具合悪くなってきたよ」

と、弱音を吐いていた

「今日は（混んでいること）、
　覚悟していたから．．．」

そう答えたが、考えたら、
先週の火曜日も
先々週の火曜日も祝日で
病院が休みだった

3週間振りの主治医の外来は、
そりゃ、混むはずだ

先生に倒れられたら、
たくさんの患者さんが困ってしまう


いつもは少なく感じていたけれど、
こんなに患者がいたことに改めて驚く

先生や看護師さんがあまりにも忙しそうで、
なんだか申し訳なく感じてしまった



今日の私の外科外来の待ち番号は“69”番

そう、今回から番号制になっていた
　（外科だけで“69番目”という
　　数の多さに驚いた）

正直、
これまで名前で呼ばれることには抵抗があった

風邪程度で病院に行く分には問題はない

が、病気が病気なだけに、
名前で呼ばれると．．．

この狭い街では誰がそばにいるかわからない


昨年11月の採血のとき、
すでに番号制になっていたので、
「すべて変わるんだな」と思ってはいた

やっと方式が変わってくれたことに安堵

確かに番号で呼ばれるのは、
少し冷たい感じがするのは否めないが．．．


予約をした人は“1番”から、
新患・再来の人は
“501番”からの待ち順番らしい

自分の前に、
どれくらいの人が待っているのかわかるので
便利だ



先生に、
「風邪、ひいてないか？」と聞かれた

今、風邪が流行っているらしい

たぶん私が咳をしていたから
聞かれたのだろうか

そう、10日くらい前から
咳が出ているのだ

がん患者には心配な症状だ

ただ、先生曰く、
今回の風邪は、“鼻と喉”らしい

“咳が出る”って、
もっと不安な症状じゃん．．．




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　　　　――きのうのブログより



やっぱり悔しい

がんに命を奪われるのは



やっぱり悲しい

こうして仲間がいなくなることが



やっぱりつらい

そばに支えてきた家族がいることが



だからやっぱり続けていかなければならない


がんでつらい思いをするひとが、

ひとりでもいなくなるように


がんで悲しむひとが、

ひとりでもいなくなるように



それは、

がんを経験したひとたちの想いだと思う


がんがどれほど

『早期発見・早期治療』が大切か、

がんを経験したひとたちが一番感じているから








今月最後の『ピンクリボンユニフォーム』


今日は

色々な思いを巡らせながら着用した



でも、10月だけじゃない、

乳がんになるのは



だからこれからもずっとずっと、

続けていかなければならないこと




「乳がんにならないために、

　がん検診を受けてください」


そう言っていた人がいる


検診は、がんにならないためじゃない


身体にできてしまったかもしれないがんを

少しでも早くみつけるため


そして、

早いうちに適切な治療を受けるため



検診を受けたから、

がんにならないわけじゃない


自分の命を守るため



自分の命を守るのは、自分なのだから




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