りかこの乳がん体験記

 30代でみつけた左乳房のしこり。「“良性”だからそのままにしておいていいよ」。視触診だけで簡単に下された診断。そして私は医師の言う通り放置した。 4年8ヶ月後、大きくなったしこりを切除。“良性”だと思っていたのに、病理検査の結果は悪性――乳がんだった・・・。

2023年04月

それは一緒に訪れる。

ゴールデンウイーク2日目

が、普通の日曜日

今日はいつものように、
生活用品や食料品の買い出しをする日だ


そんな、いつもの日曜日ではあるが、
“ゴールデンウイーク”という特別感が
心のどこかに存在している



...ということで、

ようやく桜も咲いたらしいし、
ちょっと近くの公園へ――



2023/04/30 公 園 ①



深夜から降っていた雨は、
午前中にあがってくれた


気温は20度という暖かさ



2023/04/30 公 園 ②



そんな気候に誘われてか
公園にはちらほらと人が訪れ、
それぞれに楽しい時間を過ごしていた



長い間、白い景色の中にいると、
緑の絨毯が目に映える

見上げると、
そこにはたわわに咲いた梅の花


2023/04/30 梅 ①




そしてその先には、桜――



2023/04/30 桜 ①




そう、

北海道は、梅と桜が同時に咲く



2023/04/30 梅 ②



なんとも贅沢な季節なのだ



2023/04/30 桜 ②







そんな1日の終わりは...



2023/04/30 光 芒



西の空に、美しい夕陽の光芒


ありがたい景色だ




少し歩いて疲れた足には、ストレッチ



2021/05/07 ストレッチ ②



これがなんとも気持ちがよい



少し疲れた1日だったが、
心が悦ぶと、この疲れもまた心地好く――





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ゴールデンウイーク初日。でも、普通の土曜日。

例年より4.2℃も暖かい、+6.2℃の朝

ぬくっと、
ちょっと気持ちが悪い空気感



そんな午前中

空に現れたのは、ハロ


2023/04/29 ハ ロ



天気が崩れる前触れの、
太陽の周りにできる虹の環

「あしたの午前は雨」との予報通り、
やはり崩れてしまうのだろうか...



そして世間は、
ゴールデンウイーク初日

私はいつもと変わらない土曜日だ

いつもよりちょっとだけ遅く起き、
いつものように身支度を整える

朝食を摂ったらバイクを少し漕ぎ、
掃除をし、
きのうの洗濯物を片づける

そうこうしているうちに、
すぐにお昼がやってくる――


それは、いつもと変わらない土曜日

が、いつもより、ちょっと気分が違う、
ゴールデンウイーク初日――





2023/04/29 ボウリング


ボウリングも、
いつもの土曜日のルーティン――



  さ、とりあえず、
  “なにかおいしいもの”でも食べたいな...




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≪私の記録 185≫ 父、救急搬送 ②


    2008年12月15日(月)

あす、ようやく父の手術

この状態で...

股関節を骨折していて
全く動けないのに、
(おしめを着けて用を足すのもベッドの中)
4日も放置って...


今日は母と
医師の説明を聞きに行った

まだ30代初めか半ば...というくらい、
若い医者だ

母は父の状態を深刻に考えているようだが、
母や私のがんのように
命にかかわることではないので、
私は意外と冷静

しかも、
父自身の不注意でもあるわけで


手術は、
人工股関節を入れることになる

動きには制限が出るが、
医者の説明では、
歩けなくなるような話ではなかった

ありがたいことに
父も今のところかなり前向きで、
ボウリングもするつもりでいる

たぶん、そんなに簡単には
いかないような気がするが...

本人は軽く考えているようだが...

まぁ、とりあえず、
“やる気”が見えるのはなによりだ



    2008年12月16日(火)

手術は午後1時の予定だったが、
かなり待たされ2時にはじまった

手術自体は1時間半くらい

麻酔などの時間を含めると
2時間~2時間半かかるということだった

4時半に手術室から出てきたので、
ほぼ予定通り

医師曰く、
「男性なので筋肉も骨もしっかりしていて、
 けっこう大変だった」らしい

これからは
リハビリに励んでもらわねば...


それにしてもこの病院、
看護師の感じが悪い

母もそう思っていたようで、
がんでかかっている病院が
いかに優しいかが身に沁みる

命にかかわらない病気や怪我を
扱っている病院(病棟)では、
こうも対応が違うものなのか...


救急搬送されるとき隊員のかたに、
「希望の病院ありますか?」と
聞かれた

私は、
がんでお世話になっている病院の名前を
伝えようと思ったが、
父が違う病院の名前を挙げた

『え...、
 よりによって、その病院!?』

と、思ったが、

『まぁ、いいか。
 入院するのは父だし』

と、口を出さなかった



そして私は、
あと1週間でデポの効果が切れる頃

そして2年間、
「あー、来週はデポだ...」と
憂鬱になっている頃

もう終わったんだ...

「あー、デポだ」と憂鬱になることもない

打った場所が痛くなることもない

あとは副作用がなくなるのを待つだけだ


ああ、本当に終わったんだ...




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11年振りの、おいしいもの。

きのういただいた、これ



2023/04/27 生どら焼



『生どら焼』

食べたのは実に11年振りだ



「乳がんの体験を
 是非お話ししていただきたい」――

と、講演の依頼があったのは、
今から11年半前

私が住んでいる街から
少し離れた町だ



2023/04/27 講 演
      【講演の様子】


  ☆そのときの記事は下記へ






講演後、主催者から、

「これ、おいしいんです。
 この町の名物なんです」

と、おみやげとしていただいたのが
初めての『生どら焼』との出会い


  が、実は

  「“どら焼き”?
   “どら焼き”って、
   どれもそんなに変わらないんじゃ...。

   それに、和菓子の砂糖たっぷりの甘さが
   ちょっと苦手なんだよなぁ...」

  と、思っていた 申し訳ない...




懐かしい味...

変わらないおいしさ...


講演の依頼が来てからの準備期間

そして、講演当日のこと――


様々な場面が蘇った



関係者の方々には、
本当によくしていただいた

きっともう、
お会いすることのないひとたち


が、
こうしてこのパッケージを目にするたび、
きっとあの頃のことを思い出すのだろう



機会があれば、また食べてみよう――





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≪私の記録 184≫ 父、救急搬送 ①


    2008年12月12日(金)

今朝、父が車庫の屋根に上がろうと、
立てかけていた梯子から落下

救急車で運ばれた

どうも、たった3cm、
車庫の屋根に積もった雪を
下ろそうとしたらしい

が、梯子を立てかけた足場は
雪が氷になっていた

梯子に登りはじめたはいいが
梯子の足が滑り、
そのまま父も落下

約2mほどの高さから落ちた父は、
顔面強打
(たぶん、
 梯子に顔を打ちつけたと思われる)

そして、股関節骨折

鼻からはけっこう出血していた
(完全に鼻の骨が折れたと思った)


救急車を待っている間、母は、

「こんなにうっすら積もったくらいで、
 屋根の雪なんか下ろさなくたっていいって!!」

と、父に強い口調で怒っている

私もそう思う

たった3cm

今の季節、じき、融ける

3cmの雪じゃ、屋根もつぶれない

これからは
数十cmと降り積もる

これくらいの雪で屋根の雪下ろしをしていたら、
これからどうするのか



私の家、タクシーを呼んでも
家の前に無事に来てくれたことがない

...というのも、
必ず数件前の“佐藤さん”に止まるのだ

「ここ、ここ」

と、手を振っても
なかなか気づいてもらえない

タクシー会社に、
「50mくらい先の家」と伝えてあるのに、
それでも家の前に着いたためしはない

「もう何十年もここに住んでいるのだから、
 いい加減覚えてよ」

と、思うのだが...


が、
さすがに救急車は来てくれるでしょう

なぜなら、
タクシーとは正反対の道から来るから

それに
場所もしっかり把握してくれているはずだ


「ピーポー、ピーポー...」


電話をかけてから数分後、
ようやく救急車のサイレンが聴こえてくる

こんなときの待ち時間は
長く感じるものだ

道に出てみると、
50m先ほどまで救急車が来ている

「こっちです」

と、手を振った

が、運転手は右折先を見ている

「え? こっち、こっち」

...右折していった...


たぶん、
その辺をぐるぐる回っていたのだろう

救急車がまた同じ道に出てきた

「こっちー!!」

...また右折していった...


...と、ようやく3度目で
手を振っている私に気づいてくれる

『まさか、救急車まで...』

決してわかりづらい場所に
家があるわけではないのだが...



父が病院に搬送されたとき、母は、

「だから“余計なことしなくていい”って
 云ったのに」

と、まだ怒りを露わにしていた

「あんた(父)のことだから、
 いつかはなにかやらかすと思ったよ」

と、憤りを隠せずにいた


まぁ、あの父のことだ、
「やめろ」と云えばさらにやろうとする

止めるだけ無駄

止めるだけ、
いつも自体はさらに悪化する

が、今回ばかりは
その代償はあまりにも大きかったようだ



いや、実は、私たち家族は
父が落ちたことには全く気づいていなかった

音も聴こえなかったし、
助けを呼ぶ父の声もしない


「ピンポーン」と家のチャイムが鳴り、
出てみると隣のおばさん

「お父さん倒れてるよ!!」

たまたま隣のおばさんが通りかかり、
倒れている父を発見してくれたのだ

なんて運のいい父...



手術は火曜日

全く動けないこの状態のまま、
手術が4日後...って...

「歩けなくなる」という話も出ていたが、
実際、どの程度回復するのか...

あとはリハビリか...

本人が一生懸命、
リハビリに励んでくれればいいのだが...



乳がんになって、
正直、自分のこともままならない

なのに、年老いてゆく両親には
これからどんどん
手がかかっていくのだろうな

自分のことだけを考えて
生きていくことはできないと
痛感する

自分のことより、まず、親

デポも終わって
このまま副作用が軽くなって(なるはず)、
手術の痛みも薄らいで、

「自分の人生、これからだ」

と、思っていた矢先...

もう、自分の人生なんて望まない

親のためでも
親の犠牲でも、
もうなんでもいいや




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りかこプロフィール

 
★2009年5月より
医療機関開催“がんサロン”発行による『がんサロン通信』にて、体験記・エッセイ執筆

★2010年9月
市広報にて体験記掲載

★2011年8月31日
乳がん体験記『4分の3の乳房(ちぶさ)』書籍自費出版

★2012年1月21日
講演『乳がん闘病記 ~「ありがとう」と「感謝」の気持ちに至るまで~』

★2012年4月5日
FMオホーツク『乳がんについて』FPとの対談

★2012年4月
キーストーンアライアンス『百年シナリオ通信』記事掲載

★2013年6月より
医療サイト『ドクターズガイド』、ブログ掲載

★2016年9月14日
フジテレビ『めざましテレビ ~がんの見落とし~』ブログ紹介・インタビュー放送

★2020年3月
一般社団法人全国がん患者団体連合会『がん教育外部講師講座』修了(北海道教育委員会にがん教育外部講師として登録)

★2021年10月
『がん予防功労者表彰』(道・市・健康づくり財団・対がん協会4社共催)

★2023年5月
北海道がん患者連合会『がん教育講師派遣養成研修会』終了

★その他
講演、ピンクリボン運動、ピアサポーターとして活動中

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★国家資格
1994年10月、調理師免許取得(食と健康を考える乳がん経験者)

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★子ども虐待防止『オレンジリボン運動』サポーター

メッセージはこちらへ
乳がん履歴
★2002年3月3日(日)
 左乳房にしこりをみつける  

★2002年3月4日(月)
 視触診の結果“良性”と診断

★2006年11月8日(水)
 左乳房のしこり再受診  

★2006年11月15日(水)
 左乳房のしこり一部切除
  (外科的生検)

★2006年11月28日(火)
 乳がん告知      

★2007年1月11日(木)
 左乳がん手術

★2008年7月8日(火)
 局所再発の疑いで、
 細胞診・組織診(結果は良性)

★2009年2月17日(火)
 対側(右)乳がんの疑い
 (前年からしこりあり)経過観察

★2010年2月16日(火)
 右乳房細胞診(結果は良性)
手術・治療の経緯
★がん細胞の種類(しこり3つ)
 ・明細胞がん(クリアセル)
  (化学療法・放射線が効かない稀ながん細胞)
 ・非浸潤性乳管がん

 ・核グレード 2
 ・ER 90%
 ・PgR 10%
 ・HER2 (-)

★術 式
 ・腋窩リンパ節郭清
 ・乳房扇状部分切除(4分の1強切除)

★治 療
 ・放射線23回照射
 ・LH-RHアゴニスト製剤、
  4週間毎、2年間(25回)投与
 ・抗エストロゲン剤(クエン酸タモキシフェン)、
  5年服用
その他の病歴
★2006年5月
 子宮筋腫(漿膜下筋腫)核出術(10㎝の開腹手術)
  ・10cmの筋腫  1個
  ・8cmの筋腫   1個
  ・2~3cmの筋腫 4個

★2023年7月18日
 ・臼蓋形成不全発覚(先天性)
 ・変形性股関節症発症(両足)
母の甲状腺がん(乳頭がん・転移性がん)
★2006年11月(私の乳がん告知の約2週間前)
 甲状腺がん告知

★2007年1月(私の乳がん手術の2週間後)
 甲状腺摘出手術・頸部リンパ節郭清

★2007年5月
 術後療法(RI治療・1回)
  通常2~3回の治療が必要なところ、
  1回の治療で身体の中にがんがないことが
  確認される

★2009年5月
 頸部再発(切除手術を受ける)

★2012年5月
 肺転移確認

★2015年5月
 小脳転移確認

★2015年7月18日
 永眠

  ※再発後の治療法・治療薬なし
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≪2015年9月2日より、コメント欄を閉鎖させていただいております≫

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≪2016年11月2日分より、コメント欄を開放しております≫

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≪2016年12月3日分より、コメント欄を閉鎖させていただいています≫


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