体調がいいときと悪いとき、
あるよね


乳がんの治療で副作用がひどい中にも、

「今、少し身体が軽い」

と感じるとき


「今日は
　いつもより副作用がきつくてつらい」

と思うとき


なんでだろう．．．


と、思う


その違いを探し出せたら、
少しでも体調がいいように
自分で仕向けられるのに

体調を制御できるのに


いや、たぶん、
そんなに単純なことではないのだけれど




痛みが強いときと
そうでもないときもある


なんでだろう．．．


と、思う


進行しているはずなのに、

「なんで痛みが軽くなるのだろう」

と、不思議に思う


でも、
そんな日があるからやっていける

ちょっと休める日を
与えられている気もする


痛いばかりじゃ生活していけない

生きていくの、しんどすぎる



そんな、

“ちょっと体調がいい日”

“少し痛みが軽いとき”

を、大切にしたい


“そのとき”を、
思う存分楽しみたい









　　今日の夕飯――





　　『鶏のから揚げ』


　　これ、
　　とあるお店のから揚げなのだが．．．

　　　　テイクアウトした


　　この街で．．．

　　いや、日本で一番
　　おいしいから揚げだと思っている

　　　ほかの街のから揚げは
　　　食べたことがないけれど

　　　しかも、テイクアウトでも
　　　上あごやけどするくらいあつあつ


　　おいしいものを食べると
　　気持ちが上げる

　　しあわせな気持ちになれる

　　大切にしたい感情だ



　　人間やっぱり、
　　食べられることが
　　なによりしあわせである




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死ぬんだなぁ、いつかは


その死は、遠い気がしない



この肉体がなくなるんだ．．．


なにも考えることもなく、

なにも見えることもなく、

なにも聞こえることもなく


ただ、“無”になるんだ．．．



痛みも、

楽しいことも、

つらいことも、


すべてなくなるんだ．．．




そう思うと、

なんだかとっても不思議な気がした




そしていつか、

わたしは忘れ去られる


この世に生きていたことも、

この世界に存在していたことも




そんな日が来るんだな、いつかは．．．




　　ヒトはやがて、誰でも死を迎える


　　じいちゃん、ばあちゃんとばあちゃん

　　そして母――


　　目にしてきた死


　　物言わぬその亡き骸は、

　　なんだか切なくて．．．


　　その命は、果てしなく尊くて．．．




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私たちがん経験者が
いつも思っていること――


　【早期発見について】

　　○検診を受けること

　　○その検診は
　　　1度きりで安心するのではなく、
　　　1年に1度、もしくは2年に1度、
　　　受け続けること

　　○月に1度、自己触診をすること
　　　（乳がんの場合）


　　　※がん検診は、自覚症状がない、
　　　　健康なひとが受ける検診です

　　　　・乳房にしこりを感じている
　　　　・乳房にくぼみや引きつれなど、
　　　　　見た目の異変を感じている
　　　　・乳頭から
　　　　　血液が混じった分泌物がある

　　　　などの症状があるひとは、
　　　　医療機関で受診（検査）
　　　　することになります
　　　　（保険適用）



　【異常が認められたら】

　　○万が一、検診で異常が認められた場合、
　　　早めに医療機関を受診すること
　　　（乳がんの場合、
　　　　『外科』か『乳腺外科』）



　【「がん」と診断されたら】

　　○ネット上には様々な情報があり、
　　　誤ったものも多いので
　　　すべて鵜呑みにしない

　　　・「これでがんが消えた」
　　　　「これでがんが治った」
　　　　という謳い文句は
　　　　100％怪しい情報と思って間違いない
　　　　（現在のがん治療では、簡単に
　　　　「がんは治る」とは言い切れない）

　　　・「手術や化学療法を受けたくない」と、
　　　　高額な民間療法に手を出さないように
　　　　（科学的根拠がない、
　　　　　命を落とすことになる）


　　○手術や治療は、できれば近くの病院で

　　　・乳がんは長いつきあいになるので
　　　　通える病院に
　　　　（治療や検査などで
　　　　　通院する機会が多い）

　　　・遠隔地への通院は、
　　　　時間や体力、経済的な負担が大きい
　　　　（それでなくてもがんは、
　　　　　治療や検査に費用がかかる）

　　　・『標準治療』はどこで受けても同じ

　　　・『標準治療』は
　　　　“古い治療”でも“効かない治療”でもなく、
　　　　安心で安全で効果が認められている、
　　　　最新の治療
　　　　（“普通（標準）”ではなく
　　　　　“高度な先進医療”を受けたくなるが、
　　　　　それらは高額な上（保険適用外）、
　　　　　安全性や効果が
　　　　　まだはっきりとわかっていない）


　【治療とこれからのこと】

　　　たくさんの仲間がいます

　　　決して“独りではない”ことを
　　　知ってほしい

　　　先の見えない真っ暗な
　　　長いトンネルの中でもがいていても、
　　　必ずその先に
　　　明るい出口が見えてきます

　　　焦らず、他人と比べず、
　　　自分の歩幅で歩いてほしい

　　　できることをひとつずつ


　　　泣きたいときは、
　　　思い切り泣いていいんだよ




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喉が少し腫れている

痛みもある


風邪だな．．．



異変はきのうから

“風邪”とは認めたくなかったが、
どうやら認めなければならないらしい


　　現に、のど飴（薬）、舐めまくり

　　風邪薬も
　　きのうからすでに飲んでいる


今のところ軽い倦怠感があるくらいで、
ほかに目立った症状はないので
これで終わってくれるといいのだが．．．




最近、股関節もおかしい

これまでできていた体勢が
とれなくなっているし


進行しているのかなぁ．．．

進行しているのだろうな


そりゃそうだよね、
進行する病気なんだから


一生もってくれないかな、
この身体．．．




さ、早めに寝よう．．．っと





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今から10年くらい前だっただろうか

「がんはうつる」

という話をしているひとがいて
驚いたことがある

いや、実際、
そんな話は珍しくはなかったようだ

　　ちなみに私が聞いた話では、
　　お姉さんが乳がん

　　お姉さんは温泉が好きだったが、
　　乳がんの手術後、妹さんが、

　　「乳がんがうつるから
　　　温泉には入らないで」

　　と言ったそう


“10年前”というと、
すでにがん医療は進み、
がんへの知識や意識も高まっていた

正直、

「未だにこんなふうに
　思っているひとがいるんだ．．．」

と、思うと同時に、

「世間のがん患者への目は
　偏見だらけなんだな」

そう感じた


が、それはなにも
10年前の話だけではなく、
この時代に、
そんな誤った知識を持ったひとたちが
まだいるようで．．．

先日、小耳に挟んだのは、
子どもたちの差別

「がんはうつるから
　がん患者には近づかない」

．．．というものだった

そんな現実があることに衝撃を受けた

その裏には、
親の存在があるのだろうか

「あの子はがんだから
　近づいたらダメだよ」

「あの子の親はがんだから
　仲良くしちゃダメよ」

そんなふうに自分の子どもに
囁いているのが目に浮かんだ



今、学校では
『がん教育』がおこなわれている

　　小学校は2020年度から、
　　中学校は2021年度から、
　　高校は2022年度から
　　必修化されている


内容としては、

“がん”という病がどういうものなのか、
がんの原因はなんなのか

がんにならないためには、
どのような生活習慣をおくればいいのか
（食事・運動・喫煙・飲酒など）

がん検診の大切さ

そして、健康や命の大切さなどだ


その中には、

“がんと向き合っている人たちへの
　理解を深める“

というものがある

これ、私たちがん経験者が
一番求めているもの

「がんだから」と、
差別や偏見があってはならない

今の子どもたちが
『がんの授業』を通して得た知識を
おとなになっても忘れないでほしい

そして今のおとなたちに
しっかり伝えていってほしい



私ががんになった頃より
今は遥かに社会的な偏見は減っている

それでも未だに根深い、
“がん”という理不尽な蔑視

「日本人の2人に1人が
　生涯のうちなにかしらのがんにかかる」

そう言われているのに

　　厳密には、“1.713人に1人”？
　　（詳細はきのうのブログへ）

誰が罹ってもおかしくないのに


その闇はきっと、
昔は“死の病”だったからなのだろうか

“死の病”は、なぜ蔑視や差別、
偏見を受けなければならないのか


「がんはうつる」――

そんなことを
誰が言いはじめたのだろう

都市伝説にもならない話である




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