りかこの乳がん体験記

 30代でみつけた左乳房のしこり。「“良性”だからそのままにしておいていいよ」。視触診だけで簡単に下された診断。そして私は医師の言う通り放置した。 4年8ヶ月後、大きくなったしこりを切除。“良性”だと思っていたのに、病理検査の結果は悪性――乳がんだった・・・。

2026年05月

“まったく聴こえない”という感覚

あれは、
何日目のことだっただろう――


昨年10月12日、朝5時

轟音とともに、
突如として聴こえなくなった左耳

“突発性難聴”だ

その日からはじまった1週間の点滴

そしてステロイドなどの投薬治療


治療がはじまって数日後、
耳鼻科の帰り道

いつもと違うスーパーに寄ってみた

左耳がまだ
まったく聴こえていない状態だった

そんな中、おそらく店長さんだろう、
拡声器を片手に、
夕方のタイムセールの告知をしていた

本来であれば
拡声器から聴こえてくる声は
けっこうな音量

が、なにを言っているのか、
私にはまったく
聞き取ることができなかった


いや、音はなんとなくわかる

それは、右耳は聴こえるから

が、片方が聴こえても、
“半分聴こえる”という、
単純なことではないらしい

片耳が聴こえないと、
こんなにも人の言っていることが
わからないものなのか...

“もどかしい”とは、まさに
こういうことを言うのかもしれない


店長さんの真横を通ってみた

それでも音量が上がるだけで
言葉を理解することは
ほとんどできなかった

  あ、そういえば、
  「小松菜がいくら」と
  言っていたかもしれない


混雑していた店内

お客さんの話し声も、
ざわつく店内の音も、
遠い遠い雑音でしかなかった


その後、レジへ

「○○円になります」
「当店のカードはお持ちですか?」
「○番で
 清算をお願いします」
 (セミセルフレジだった)

...と、たぶん言っているのだろう

が、はっきりと理解することは
できなかった


「どうしよう、
 このまま聴力が戻って来なかったら...」


テレビも
なにを言っているのかわからない

日常の物音がなんの音なのか
判断できない


今はほとんど聴力は戻ったが、
あの頃のことを思い出すと
本当にしんどかった

不安しかなかったな...


今は大きな耳鳴りと、
周波数によっては音が響くなどの
不調は残ってしまったけれど...

それでも
ここまで聴こえるようになったのは
奇跡らしい


*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜


今日は暑くなった

朝は4.1℃と平年並みだったが、
日中は29.3℃

おとついは6℃
(これでも日中の気温)

その前の日は28℃超え...

と、めちゃくちゃな気温だ


そしてあしたも27℃

あさっては14℃らしい


おかしい...って...



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警察から電話が来た...

夏から冬へ、逆戻りのきのう

昨夜は再び
電気毛布を入れてよかった...

  ☆詳細はきのうのブログへ


そんな今日も、
灯油ストーブ必須の朝となる

2026/05/04 ストーブ



そういえばきのうの夕方、
携帯に着信があった

札幌からだ


2026/05/14 不在着信


「札幌? 住んでいたこともあるし、
 親戚もいるけど....。
 でも親戚が
 私の携帯の番号なんか知らないし...。
 それとも、どこかの会社から?
 それとも間違い電話?」

あまりにも不審だったので、
とりあえず切れるのを待った

「ワンコールで切れたら
 確実にヤバい電話だ」

が、鳴った呼び出し音は3回

ワンコールではないだけに、
「本当に用があったのか?」と、
ちょっと気になりはじめる

「いや、本当に用があるなら、
 もう少し鳴らすはず...」

それに今どきは、3回、5回鳴らすのは
もはや当たり前となっている詐欺の手口


...ということで、
着信の電話号を調べてみた

すると、なんと札幌のとある“交番”

「交番? “道警”じゃなくて“交番”?」

と、ちょっと笑ってしまう

そう、確実に、“あの”詐欺

想像する流れは、こうだ

  電話に出ると、
  「あなたに逮捕状が出ています」

  そしてLINEに誘導され、
  ビデオ通話で会話開始

  相手は警察の制服着用

  背景も警察署の一室

  そしておもむろに
  警察手帳をこちらに見せ、
  「私は警察です」と信用させる

  「え? 私、逮捕されるの!?」

  と、焦りながら、
  警察官の言いなりになる――


...という、“あの”詐欺だ

「とうとう来たか...」

これまでもいくつも
詐欺と思われる電話が来ているが...

  改めて『不在着信』を見てみると、
  怪しいものばかりだ

  画像はここまでしか写っていないが、
  この下にもまだまだ続いている

  いくつか削除したものもあるのに


そしてこんなとき、いつも思う

「引っかかったふりをしてみたい」

と――

  いや、やらないけど


*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜



  きのういただいたお土産

2026/05/14 お土産 ①

  チーズの入ったクッキーなのだが...


2026/05/14 お土産 ②

  これ、高いやつ...だよね



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破 壊

日中の気温、6℃

きのうは28℃を超えたというのに

暑さと寒さが同居するのも
この街の特徴ではあるのだが...

昨夜、外した電気毛布

また今夜入れなきゃな...



きのうの朝のこと――

「バキッ!!」

とうとう壊れた...

数年前から壊れかけてはいた

が、とうとう――


壊れたのは、ここ
2026805/13 ドアハンドル ①

ドアについている、
開閉のための“レバーハンドル”

そう、通常はこのように
水平についているもの


が、こうなった

2026805/13 ドアハンドル ②


数年前から斜め45°くらいに
下がってはいた

そしてとうとう中の金具が
完全に折れてしまったらしい


このドア、
玄関と居間の間の扉

この状態でドアが閉まってしまうと、
レバーがまったく効かないため、

 ・部屋に閉じ込められて、
  トイレにも行けない

 ・外から帰ってきた場合、
  部屋に入れない

...という状況に追い込まれる


が、人間、おかしなもので、
“閉じ込められる”とわかっているのに、
ドアを閉めたい衝動に駆られる

そして、

「閉じ込められても、最悪、
 玄関の鍵を持って窓から出れば、
 玄関から家には入れる。
 トイレは使える」

と、考える

  まぁ、誰かに見られたら
  完全に不審者だ


「閉めてみたい」
「このドアを閉じてみたい」

心の中に悪魔が顔を出す

「いや、いや、
 そんな危険なこと――」

しかも変形性股関節症で
足が自由にならないのに、
窓からの脱出はちょっと厳しい

そして、冷静になって、
ラッチにビニールテープを貼る

2026805/13 ドアハンドル ③

  ※“ラッチ”とは、
   ドア側についている突起のこと

ストライクにはまらないための
応急措置だ

  ※“ストライク”とは、
   枠側のへこみ部分(受け金具)



そして夕方、管理会社に来てもらう

レバーハンドルを外してもらうと...

2026805/13 ドアハンドル ④
穴、4つ

こんなふうになっているのね...

これで閉じ込められる不安から免れた

が、部品がないため、
数日間、この状態で放置――

とりあえず、
真冬でなくてよかった...


築27年のこの物件

ここに越してきて15年半

さすがにあちこち不具合が多い

あと何年、ここにいるだろう...



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“腕組み写真”に感じること

初めて目にしたのはいつだろう...

そのときから違和感はあった

が、最近そのポーズが
あまりにも当たり前になっている


そう、これ...

2026/05/12 腕組み写真
    ※イラストはイメージです


医師の“腕組み写真”だ

しかも
写真館で撮影したと思われる背景

ライティングもカメラ目線も、
胡散臭い満面の笑顔も
“宣材写真”としては完璧である

たぶん最初は医師自らではなく、
撮影側がこうさせたのかもしれない

が、
“患者が安心してかかれる病院”というより、
“病院の宣伝”というイメージが先に立つ

そしてそこから感じるのは、
信頼よりも“威圧”

「この病院、頼っていいのかな」

と、個人的には思ってしまう

ひとの命を助ける“医療”というより
“ビジネス”に見えてくるのだ

病院も今は大変な時代

患者を獲得しなければならないのは
当然だろう

が、“集客(集患者)”としか
思えない


患者が医療に求めているものは、
病気を治してくれるのはもちろんだが、

 ・信頼感
 ・安心感
 ・寄り添ってくれる医療


これらの腕組み写真からは
そんな雰囲気が伝わってこないのだ

  そもそも、
  “腕を組む”という仕草自体、
  いいイメージはない

   ・偉そう
   ・見下している

  そんな印象を受けてしまう


3年前、臼蓋形成不全と
変形性股関節症がわかったとき、
真っ先に手術ができる医療機関を探した

この街で手術ができないわけではない

が、とりあえず、
北海道内の一番大きな都市――

まぁ、“札幌”なのだが...で探してみた


あった

きれいなホームページの、
変形性膝関節症と
変形性股関節症に特化した
クリニックが...

ホームページに入ると
真っ先に出てきたのは、院長

ぴちぴちの細身のスーツに腕組み

そして満面の笑顔――


これを見た瞬間、

「この病院はちょっと...」

そう思ってしまった


せっかくなのでどんな病院なのか、
ホームページを見てみた

すると、院内はお洒落なつくり

じっくり話ができるよう、
診察室も
ゆったりとしたスペースになっている

「た...高そう...」

なんとなく自由診療を思わせるような、
充実の院内だ

  ※股関節の手術は、保険診療


しかも、入院・手術は高額なのに、
支払いは“カード不可”の現金のみ

  今はかなりの医療機関で
  カード払いができるのに

確かにカード会社に支払う手数料は
馬鹿にはならないが...


が、“手術費は60万円”とも
しっかりと書かれてあった
(3年前当時)

「費用まで載せているなんて、
 思ってるより
 いいクリニックかも...」


確かに、患者は多そうだ

初診はメールで問い合わせ

その後、診察となるのだが、
おそらく1か月は待たされそうだ

「内科やがんではなく、
 膝と股関節のクリニックなのに、
 そんなに患者がいるのか...」

と、驚いた

それだけ信頼性はあるのかもしれない

それだけに、
院長のあの腕組み宣材写真が残念だ...


どちらにしても札幌なんて、
遠すぎてたぶん行くことはない

  最初は何度も何度も
  メールを送ろうと、
  ホームページの画面と
  にらめっこしていた

が、診察、術前検査、入院

そして手術が終わってからも
1か月ごとの検査

その後も3か月、半年、1年と
検査は続いていく

さすがにそんなには通えない

手術はこの街で――


いや、
手術なんてならないことを願おう


  最近、痛みが増して
  少しの時間でも
  立っているのがしんどくなってきた

  足の動きも悪い

  歩き方も
  かなり変わってきているだろうな...



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きのうの日 ~贈られることのない花束~

きのうは『母の日』だったらしい


母は11年前に亡くなった

甲状腺がんの、
肺と小脳への転移が原因

すでに酸素を取り込められないほど
肺は水浸しだったので、
たぶん直接的な死因は
肺転移だと思われる


思えば11年前の今頃は
大変な時期だった

家族には「余命2ヶ月」と告げられ、
緩和ケア病棟に入院したり、
退院したり...

母には短い命であることを
悟られないよう、
以前のようになにも変わらず
生活することを心がけたり...

なるべく一緒にいたい気持ちを抑え、
家に帰ったり...

  母と父が住む家から
  私はすでに出ていた
  (厳密には両親と喧嘩の末、
  乳がん治療中の
  体調が悪い中にもかかわらず、
  「出ていけ!」と
  追い出されたのだが...)

母に病気のことを聞かれても、
しらばっくれたり...

もちろん、母の前で悲しい顔はできない

いつも笑顔や明るい話題を心がけた



あれから『母の日』は、
私にとっては
ちょっとつらい日になった

それでも母が亡くなって2年くらいは
仏壇の母のところへ花を持って行った

が、今は
それすらしなくなってしまった

冷たい娘である

いや、これでも
心の中で想ってはいるのだ


そんな私自身も、母にはなれなかった

乳がんの治療で
子どもは産めなくなった

「お母さん」と
言ってくれるひとはいない

だからもう『母の日』は
私にはまったく関係のない日


きのうの賑やかな花屋

色とりどりの花があふれていた

その光景が、
なんとなく淋しく映った


行き場のなくなった花束を、
そっとここに置いておこう

2026/05/11 母の日




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りかこプロフィール

 
■2009年5月より
医療機関開催『がんサロン』発行による『がんサロン通信』にて、体験記・エッセイ執筆
(■2026年2月よりピアサポーターとして『ピアサポーター通信』を新たに執筆開始)

■2010年9月
市広報にて体験記掲載

■2011年8月31日
乳がん体験記『4分の3の乳房(ちぶさ)』書籍自費出版

■2012年1月21日
講演『乳がん闘病記 ~「ありがとう」と「感謝」の気持ちに至るまで~』

■2012年4月5日
FMオホーツク『乳がんについて』FPとの対談

■2012年4月
キーストーンアライアンス『百年シナリオ通信』記事掲載

■2013年6月より
医療サイト『ドクターズガイド』、ブログ掲載

■2016年9月14日
フジテレビ『めざましテレビ ~がんの見落とし~』ブログ紹介・インタビュー放送

■2020年3月
一般社団法人全国がん患者団体連合会『がん教育外部講師講座』修了(北海道教育委員会にがん教育外部講師として登録)

■2021年10月
『がん予防功労者表彰』(道・市・健康づくり財団・対がん協会4社共催)

■2023年5月
北海道がん患者連合会『がん教育講師派遣養成研修会』終了

■2025年10月
北海道医療ソーシャルワーカー協会主催『がんピアサポーター養成研修会』受講終了

■その他
講演、ピンクリボン運動、ピアサポーターとして活動中

━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─

■国家資格
1994年10月、調理師免許取得(食と健康を考える乳がん経験者)

━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─

■2024年より
子ども虐待防止『オレンジリボン運動』サポーター

■2024年10月
市民観光アンバサダー就任

乳がん履歴
■2002年3月3日(日)
 左乳房にしこりをみつける  

■2002年3月4日(月)
 視触診の結果“良性”と診断

■2006年11月8日(水)
 左乳房のしこり再受診  

■2006年11月15日(水)
 左乳房のしこり一部切除
  (外科的生検)

■2006年11月28日(火)
 乳がん告知      

■2007年1月11日(木)
 左乳がん手術

■2008年7月8日(火)
 局所再発の疑いで、
 細胞診・組織診(結果は良性)

■2009年2月17日(火)
 対側(右)乳がんの疑い
 (前年からしこりあり)経過観察

■2010年2月16日(火)
 右乳房細胞診(結果は良性)
手術・治療の経緯
■がん細胞の種類(しこり3つ)
 ・明細胞がん(クリアセル)
  (化学療法・放射線が効かない稀ながん細胞)
 ・非浸潤性乳管がん

 ・核グレード 2
 ・ER  90%
 ・PgR 10%
 ・HER2(-)

■術 式
 ・腋窩リンパ節郭清
 ・乳房扇状部分切除(4分の1強切除)

■治 療
 ・放射線23回照射
 ・LH-RHアゴニスト製剤、
  4週間毎、2年間(25回)投与
 ・抗エストロゲン剤(クエン酸タモキシフェン)、
  5年服用
その他の病歴
■2006年5月
 子宮筋腫(漿膜下筋腫)核出術(10㎝の開腹手術)
  ・10cmの筋腫   1個
  ・8cmの筋腫   1個
  ・2~3cmの筋腫  4個

■2023年7月18日
 ・臼蓋形成不全発覚(先天性)
 ・変形性股関節症に進行(両足)

■2024年10月
 骨粗鬆症判明

■2025年10月12日
 突発性難聴発症(左耳)
母の甲状腺がん(乳頭がん・転移性がん)
■2006年11月(私の乳がん告知の約2週間前)
 甲状腺がん告知

■2007年1月(私の乳がん手術の2週間後)
 甲状腺摘出手術・頸部リンパ節郭清

■2007年5月
 術後療法(RI治療・1回)
  通常2~3回の治療が必要なところ、
  1回の治療で身体の中にがんがないことが
  確認される

■2009年5月
 頸部再発
 (切除手術後、放射線治療を受ける)

■2012年5月
 肺転移確認

■2015年5月
 小脳転移確認

■2015年7月18日
 永眠

  ※遠隔転移後の治療法・治療薬なし
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≪2015年9月2日より、コメント欄を閉鎖させていただいております≫

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~~~~~~~~~~~~~~

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~~~~~~~~~~~~~~

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