未だに『勿体なかった...』と思う、高校の時の話――

どこの学校もそうだと思うが、
私の通っていた高校にも、“選択授業”ってのがあって、
  ・音楽
  ・美術
  ・書道
この3つの中から希望を出して、1年間受けることになっていた
もちろん、途中で変更はできない

生徒は、“第一希望”と“第二希望”の2つを選ぶシステム

なぜなら、
“第一希望が溢れたら、有無を云わさず第二希望に回す”ため

・第一希望  音楽
・第二希望  書道

これが私の選択だった

やはり“音楽”は一番人気
ほとんどの人が選んでいる

次に人気なのは“美術”

そんな状況だもの...
私は予想通り、“書道”に回されることに...

「先生!! 私の進みたい道、つぶす気!?」

音楽関係に針路を定めようと思っていた15歳の夢は、
こんな安易な振り分けで早くも閉ざされかけている――

そんな私に担任は冷たかった

まぁね、全員の意見聴いてたら、収拾つかなくなっちゃうもんね...


で、私はおとなしく、書道の授業を受けることになり...

書道の先生はお隣の町からわざわざ来てもらっていたほど、
歴とした“書”の先生だった


ある日の授業でのこと――

私が練習している背後に先生がやって来た

『イヤだ~、見られてる~!
 書いてるところ見られるの恥ずかしいから、早くあっち行ってよ~!』

なんて思っていたら...

「“書の道”に進まないかい?」

「え...?」

お誘いがかかった...?

でもまだ16歳の私には、全くその意思はなかった

それに当時“書道”って、ちょっとダサいイメージ
今でこそお洒落に様変わりしているけど

「いいえ、ほかにやりたいことあるので...」

申し訳なかったけど、私はその場ですぐにお断りした


それが、人生でたった一つの私の後悔――

『その道に進んでいれば...』

今でもそう悔やむことがある
いや、今だからこそ悔やまれる

『勿体ないことをした...』


実に、“後悔先に立たず”――なお話である  


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