日本人の平均寿命が発表されていた
男性 80.50歳
女性 86.83歳――
どちらも過去最高らしい
母はその年齢には届かなかった
父はなんとか超えそうだ
「86か...」
そんなに生きられる気がしない
私が二十歳のとき、
手相に詳しい人に見てもらったことがある
特に“占い師”という訳ではなく、
単に、“詳しい”というだけの人だ
「“普通”の手相だね~」
今なら“普通”で十分だと思えるが、
二十歳の私には、
自分の人生に何か物足りなさを感じていた
そして、見てもらったあと、最後に、
「長生きするよ」
と、取って付けたような一言
その“間”と、あまりの流れのない中での言葉に、
大きな違和感を抱いたのを今でも覚えている
それから十数年後、乳房にしこりをみつけたとき、
「長生きするよ」の言葉が頭に浮かんだ
『あの時の取って付けたような一言は、
やっぱり取って付けたに過ぎなかったんだ...』
そう思った
最近、思う
「“寿命”って、なんなのだろう」と...
若いときはただ漠然と、
「長生きしたい」なんて思ってた
でも今は、そこまでは考えてはいない
これまでたくさんの死に触れ、
自分自身も死に関わる病になり、
“死”というものが身近に感じられるようになった
そのたび、
“死は儚いもの”だと覚った
そういう意味では、
母の死は大きかったのかもしれない
母と私は部位こそ違ったが、同じ“がん”という括り
しかも、がんがわかったのも同時期
がん発見当時の私の余命は2年で、
母は術後の治療で、ほぼ完治状態だった
が、手術から5年後、
母は転移し、私は何事もなく治療を終えた
そして先月、
当時、“完治状態”だった母が先に逝った――
「“がん”って、本当にわからない病だ」と、
つくづく思う
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