【三次喫煙】とは――

   “残留受動喫煙”、
   “サードハンドスモーク”ともいい、
   たばこの火を消したあとの
   残留物資(有害物質)のことで、

    ○髪の毛や服に着いたたばこのにおい
    ○誰かが喫煙したあとの、
     部屋の中に残るたばこのにおい
    ○人がいないのに、
     どこかから漂ってくるたばこ臭

   これらを吸い込むことをいう


   喫煙者本人が吸っている主流煙(一次喫煙)は、
   もちろんがんの原因のひとつであるが、

   その後、喫煙者の吐き出した煙や
   火がついたたばこから立ち昇る煙を吸う副流煙
  (受動喫煙、二次喫煙)が問題視されはじめる



私がたばこを吸いはじめたのは二十歳

  ...ということにしておこう


おそらく、私が生まれたときから
父もたばこを吸っていた

  そんな時代だった


もともと非喫煙だった母も、
いつからか吸いはじめた

たばこをくゆらす女性が
なんとなく恰好よく、
“デキるオンナ”と勘違いしていた時代だった



小学校の3年生のときだっただろうか

休み時間、担任はなぜか職員室へは戻らず、
教室でたばこを吸っていた


中学校は、
いわゆる“マンモス校”と言われる、
この辺りではかなり生徒数の多い学校に通っていた

だだっ広い職員室には
大勢の教師がひしめき合い、
室内はたばこの煙で
いつも霧が立ち込めているようだった――


そんな、
今では考えられない小中学校時代

たばこの煙の中で生きてきたようなもの

「がんになってもおかしくないな」と、
思ってしまう

  もちろん、がんになった原因は、
  それだけではないが...



乳がんになって、
数十年吸い続けてきたたばこをやめた

入院する病院が、“全面禁煙”だったこと

そしてなにより、
“がんは命にかかわる病気”ということが大きい


自分がたばこをやめてみて感じたことは、
“たばこ臭”

人がいないのに、
どこからか漂ってくるにおい

そして、
ショップの店員の服についたたばこのにおい...


私も長年、接客の仕事をしてきた

自分もこうしてたばこのにおいを
ぷんぷんとまわりに振りまいていたのかと思うと
恥ずかしくなった



こんなこともあった

それは、乳がんの手術を終え、退院し、
放射線治療に通っていたとき

放射線治療は、看護師さんと、
男性の放射線技師さん2人が関わってくれる

看護師さんは時々代わることはあるものの、
技師の方はいつも同じ2人

が、その日はいつもと違う人がいた


照射時は上半身、裸

さらに、術後の汚いおっぱい

「もうこれ以上、
 いろいろな人に胸を見られるのは嫌だ」

そう思っていた


そして、いつもと違う技師さんが近づいてきたとき、
彼から漂ってきたのは“たばこ臭”

病院は全面禁煙

「こんなに強いにおい、
 どこで吸ってきたのだろう...」


術後間もない

ホルモン治療をはじめて、
なんとなく副作用も出てきた

あのにおいに、不快感を抱いた

きっと周りの人たちも、
彼の喫煙を知っているはずだ


まさかそんなところで、
“第三次喫煙”を受けるとは――



  ちょっと話は違うが、入院中の話

  それは、私の担当になった研修医

  “研修医”なので、
  年齢は“20代初め”といったところだろうか

  その研修医が、
  いつも香水をつけていたのだ


  同じ病室には、
  抗がん剤治療をしている人もいる

  体調のすぐれない人たちも、
  病棟には多くいるはずだ


  なのに、勤務中に“香水”って...




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