がんになると、

『私はがんに詳しいのよ』

と、謂わんばかりに近づいてくる人びと


「がんにはこれがいいんだって」

と、食材を教えてくれたかと思えば、


「あそこの病院がいい」

「都会の大学病院がいい」

「どこそこの先生はいいらしい」


中にはどこかで知識を得たのだろう、
“先進医療”と言われる、
科学的根拠に乏しい高額な治療を提示してくる人もいる

どうやら、“先進”、“高額な治療費”というワードに、
『がんに効く』といイメージを持っているようだ


もっと厄介なのは、

「抗がん剤は、しない方がいい」

などという、困った意見だ


「私が乳がんになったとき、知り合いから、
 『抗がん剤はするな』
 『こうすればがんは治る』
 『○○療法でがんが消える』
 ...という類の本が10冊くらい送られてきて、
 あれには困ったわ」

と、言っていた人もいた



母のときもそうだった

甲状腺がんになったときは、
「これががんに効く」と、
友人からカバノアナタケをもらっていた

煎じて飲んでいたが、
「これ飲むと、なんか体調悪いんだよね」

と言う母に、

「だったら飲むのやめな」

そう言ったのだが、

「だってこれ高いんでしょ。
 せっかくもらったから」

と飲み続けていたようだ


が、再発

甲状腺がんには治療法がなく、
ただ死を待つだけになった

そうなると、

“こんな地方の病院だから治療ができない”

と、他人には誤解されることになる

「都会の病院に行った方がいいんじゃない?」

...と、なるのだ



手術や治療法は、患者それぞれだ

それは病状もそうだが、
生き方や生活環境でも変わってくる

もちろん、
心配してくれる気持ちがありがたく頂戴する

が、病気に関しては、
医師と患者本人、家族がそれぞれ話し合い、
納得して治療法を選択している

“他人がとやかく言うことではない”と思っている



都会の病院へ行けば行ったで、

「あの人、
 この街の病院じゃ手術できないらしいよ」

...と、近所のオバサマたちの、
“手遅れ”という妄想の噂が広がってゆくのだが――




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