「人間、
 食べられなくなったら終わりだよね」――


これは、事あるごとに母と言っていた言葉だ


母が甲状腺がんの転移により余命を告げられ、
身体が衰弱していったとき、

「食べなきゃ」
「食べられなくなったら終わりだ」

と、一生懸命食事を摂ろうとしていた

その証拠に、
“末期”と聞くと痩せているイメージがあるが、
母はそんなことはなかった

亡くなる1か月ほど前の食事会では、
私より食べていたくらいだ



その私は、数年前から体重が落ちる一方

もちろん波はある

が、
おやつや食後に甘いものを食べなければ
体重が維持できない

「どれだけ間食でもっているのか...」


食事の量が充分ではないのは自覚している

が、食べられないのだ


この数日、おやつを食べなかったことで、
再び体重減


2022/07/09 体 重



40㎏を切ることはしばしばあるが、
さすがにここまで落ちると危機感を覚える


そして頭を過ぎるのは、

「身体の中にがんがあるのではないか...」

ということ

がんがあるせいで身体中の栄養素が奪われ、
痩せてゆく――


いや、もちろんそんなことはない


が、そう思ってしまうのは、
がんを経験した故の思いなのだ



おやつを食べれば、あまり身体に良くない
 (血液検査に現れる)

が、食べなければ体重が維持できない


痛し痒しである――




  「嗚呼、今日も朝を迎えた」――

  つらいことがあった翌日の朝は、
  いつもと景色が違って見える



2022/07/09 朝の空



  憤り...

  悔しさ...

  哀しみ...


  そこには様々な感情が交錯している




2022/07/09 朝 刊



  こんなことって...


  衝撃の中から、
  しばらく抜け出せそうにない




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