りかこの乳がん体験記

 30代でみつけた左乳房のしこり。「“良性”だからそのままにしておいていいよ」。視触診だけで簡単に下された診断。そして私は医師の言う通り放置した。 4年8ヶ月後、大きくなったしこりを切除。“良性”だと思っていたのに、病理検査の結果は悪性――乳がんだった・・・。

がん教育

『ワールドキャンサーデー』

今日、2月4日は、

 『ワールドキャンサーデー(世界対がんデー)』


  【ワールドキャンサーデー】とは――

    2000年2月4日、
    国際対がん連合(UICC)がパリで開いた、
    『がんサミット』からはじまった取り組み

    “世界中の人たちが
    がんのために一緒にできることを考え、
    行動を起こす日”として制定

    毎年全世界で何百人にも上る、
    予防可能ながんの死亡者を救うのが目的で、
    日本でもがんを巡る諸課題の解決や、
    がんとの共生を考える催しを毎年おこなっている
 


その昔、がんは“死の病”と恐れられていた

が、今では“生活習慣病”に位置づけられている


  “生活習慣ががんをもたらす”ということは
  頭では理解できても、

  がんを経験した者としては、
  未だに、“生活習慣病”という括りには
  違和感を抱いてしまうのだ



そんな、“生活習慣病”のがん

学校での『がん教育』も進み、
今では、小・中・高校合わせて、
全国で60%強の『がんの授業』がおこなわれているようだ

  今年4月から新しい学習指導要領により、
  中学校では“授業”として取り入れられる


過度な飲酒、喫煙、塩分の摂りすぎや、
熱いものの摂り方、野菜の摂取不足、
適度な運動や肥満に気をつけることで
がんのリスクが減ることを考えれば、
子どものうちから学習することは大切なことだろう

そしてそれらを、
子どもたちから親へと伝えられる機会でもある


以前、小学校の低学年の『がんの授業』で、
授業が終わったあと、一人の生徒がお父さんに、

「たばこは吸わないでね」

という手紙を書いていたCMがあったっけ...



“がん”といえば、“社会的排除”という言葉がつきまとうほど、
世間での偏見は少なくない

  私もその“偏見”とやらを経験してきた一人である

今でこそ“がん”という病が周知されてきたものの、
それでも職場復帰が難しいことや、
解雇などの話もある

子どもの頃から“がん”という病を知っていれば、
これからの時代、
がんへの偏見や蔑視がなくなるかもしれない

  ...と、期待したい


“日本人の2人に1人ががんに罹る”――

そんな時代に、偏見を持っている場合ではないのだ

がんは、今や、治療を続けながら働ける時代

がんでも夢を抱いていい

がんでも、希望を持っていい

「がんだから...」と、諦めなくていいのだ

“治る病”になりつつある“がん”

がんと共存する時代なのだから...



偏見のない世界へ――




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必要なのは、“子どものがん教育”より“企業のがん教育”?

各地で広がっている、“子どものがん教育”

医師が学校で出張授業を行ったり、

また、がん経験者が直接、
声を届けることもある


  ☆参考資料

   『よくわかる! がんの授業』

    ※右サイドバー【リンク集】にリンクあり



そして、“進んでいる”と思われがちな、
“がん患者の就労問題”

数年前から
国や自治体が力を入れはじめてはいるものの、
上辺だけのきれい事に思えてならない

根底には、遅々として進んでいない、
企業のがんへの偏見と理解がある


これほど増えている働き盛りのがん罹患者

治療をしながら働ける時代にもなった

がんになったからと言って、
すぐに寝たきりになる訳ではない

やりたいこと、夢、希望を持ちながら
自分の人生を歩いていける時代だ

が、未だに解雇をされたり、
就職に不利になったり、
仕事を与えられないなどという話を
耳にするのが現状だ


『“がん教育”は子どもたちより先に、
 大人である“企業”に向けて
 進めていくべきなのではないか』

...と、強く思うのである



がんであることを隠して就職をしたり、
がんになっても職場には告げずに有休を取り、
手術・治療を受けたり...

そんな話を聞くと、
なんとも理不尽な思いがする

そして、

「がんであることがバレやしないか...」

「もしバレたら、クビになるかもしれない...」

そんな思いを抱きながら、
日々を過ごしていることも



本当に、がん患者が“普通に”
働ける日は来るのだろうか


きれい事ではない、真の改革が、
進んでいくのだろうか


理想の社会は、
まだまだ遠いような気がするのである――



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『いのちの授業 ~広がる“がん教育”~』。多くの命が奪われた3月11日。

全国に広がりつつある“がん教育”

教師による授業はもちろんのこと、
医師やがん体験者による出前講義として
学校に出向くこともある

が、交通費などの経費が
課題のひとつとなっている


“がん教育”は、
“がん”という病気のことはもちろんのこと、

同時に“いのちの大切さ”も伝えてゆく

いじめが多い中、
自殺をしてしまう子どもたちも増えた

軽視されがちになってしまった“いのち”

『限りあるいのちを自分らしく生きる』ことを
伝えてゆくのだ


そんな中、ある人の言葉が胸を衝いた

いのちの授業に参加した、あるがん経験者だ


  あなたはあなたのままでいい。

  生きているだけで金メダル。

  未来に生きるあなたたちに、
  いのちをバトンタッチします――。


そんな言葉を残して、その方は亡くなった


そして奇しくも、今日――3月11日は、
東日本大震災が起きた日

この日、多くの尊いいのちが奪われた

6年という月日が流れても、

あの日の悲しみは
今も変わらず続いている

私の街にも、
被災地から逃れてきた人たちが住んでいる

被災された人たちの心の傷は、
私たちには計り知れない


そして今日は、父の誕生日でもある

6年前、私が実家を追い出され、
1年8ヶ月前、母が亡くなり、

一人、あの家に残された父


「ちゃんと生きてるかな...」



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『よくわかる! がんの授業』

このブログでも、
何度か書いてきた“がんの授業”

全国各地で
さらに広がりを見せているようだ

ここ北海道でも医師による出前講座や
がんの語り手などが学校に出向き、
授業を行っている


そんな中、
中高生向けの動画がネットで公開された

アニメ教材のクイズ形式で、
11の項目に分かれている

項目は以下の通り


  『よくわかる! がんの授業』 (31分02秒)
      ~日本対がん協会~

     「はじめに」 (1分05秒)
  1話 「がんってなに?」 (3分40秒)
  2話 「2人に1人が、がんになる」 (2分29秒)
  3話 「がんの種類」 (2分51秒)
  4話 「がんの予防」 (4分01秒)
  5話 「早期発見とがん検診」 (3分56秒)
  6話 「がんの治療法」 (4分22秒)
  7話 「がんの治療における緩和ケア」 (2分17秒)
  8話 「生活の質」 (2分32秒)
  9話 「がん患者の理解と共生」 (2分31秒)
     「おわりに(命の大切さ)」 (1分18秒)


私も観てみた

大人でも十分勉強になる
 (きっと大人でも、
  “がん”という病気がどのようなものなのか、
  知らない人は多いだろう)

お子さんがいらっしゃる方は、
一緒に観るのも良さそうだ


と、同時に、

「学校だけではなく、
 “がん患者の就労支援”の一環として、
 雇用側にも理解を深めてもらいたい」

と感じた


  ✭『よくわかる! がんの授業』 
    ※リンクしています


  ✭YouTubeでも観られます ↓
   https://www.youtube.com/watch?v=qaYQLy1tiOY


  ✭右サイドバー、リンク集にも掲載


『日本人の2人に1人ががんに罹る』時代

決して他人事(ひとごと)ではないのだから――



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進む“がん教育”、広がる“がん授業”

過去に何度か記事にしてきたが、
小中学生への“がん教育”が全国各地で広がっている


 <関連記事>
  ・2013年 8月16日 『“がん教育”、強化へ』
  ・2013年11月29日  『がん教育』
  ・2014年 2月  6日  『“がん”ってどんな病気? ①』
  ・2014年 2月  7日 『“がん”ってどんな病気? ②』
  ・2015年 3月19日 『進む、“がん教育”』


ここ北海道では、今月、
高校生向けの“がんセミナー”も開かれるようだ


今では完全に
“生活習慣病”として位置づけられた“がん”

減らせるリスクは少しでも減らしたい

検診も含め、
“自分の命は自分で守る”しかない

“日本人の2人に1人ががんになる”時代
誰が、いつかかってもおかしくない訳だ


万が一、大切な家族ががんになってしまったら...

大切な友人ががんになってしまったら...

職場の人ががんになってしまったら...

“がん”という病気の知識を深めることは、
周囲への理解にもつながってゆく

がん患者に対しての“社会的排除”や“蔑視”は、
すでに排除されるべき時代になっている


近年、乳がんだけでも、罹患者は増え続けている

“日本人の2人に1人がなる”と言われているがんは、
今や、日本人の1.8人に1人...

いや、1.5人に1人...

という時代になりつつあるのかもしれない――



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りかこプロフィール

 
★2009年5月より
医療機関開催“がんサロン”発行による『がんサロン通信』にて、体験記・エッセイ執筆

★2010年9月
市広報にて体験記掲載

★2011年8月31日
乳がん体験記『4分の3の乳房(ちぶさ)』書籍自費出版

★2012年1月21日
講演『乳がん闘病記 ~「ありがとう」と「感謝」の気持ちに至るまで~』

★2012年4月5日
FMオホーツク『乳がんについて』FPとの対談

★2012年4月
キーストーンアライアンス『百年シナリオ通信』記事掲載

★2013年6月より
医療サイト『ドクターズガイド』、ブログ掲載

★2016年9月14日
フジテレビ『めざましテレビ ~がんの見落とし~』ブログ紹介・インタビュー放送

★2020年3月
一般社団法人全国がん患者団体連合会『がん教育外部講師講座』修了(北海道教育委員会にがん教育外部講師として登録)

★2021年10月
『がん予防功労者表彰』(道・市・健康づくり財団・対がん協会4社共催)

★2023年5月
北海道がん患者連合会『がん教育講師派遣養成研修会』終了

★その他
講演、ピンクリボン運動、ピアサポーターとして活動中

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★国家資格
1994年10月、調理師免許取得(食と健康を考える乳がん経験者)

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★子ども虐待防止『オレンジリボン運動』サポーター

メッセージはこちらへ
乳がん履歴
★2002年3月3日(日)
 左乳房にしこりをみつける  

★2002年3月4日(月)
 視触診の結果“良性”と診断

★2006年11月8日(水)
 左乳房のしこり再受診  

★2006年11月15日(水)
 左乳房のしこり一部切除
  (外科的生検)

★2006年11月28日(火)
 乳がん告知      

★2007年1月11日(木)
 左乳がん手術

★2008年7月8日(火)
 局所再発の疑いで、
 細胞診・組織診(結果は良性)

★2009年2月17日(火)
 対側(右)乳がんの疑い
 (前年からしこりあり)経過観察

★2010年2月16日(火)
 右乳房細胞診(結果は良性)
手術・治療の経緯
★がん細胞の種類(しこり3つ)
 ・明細胞がん(クリアセル)
  (化学療法・放射線が効かない稀ながん細胞)
 ・非浸潤性乳管がん

 ・核グレード 2
 ・ER 90%
 ・PgR 10%
 ・HER2 (-)

★術 式
 ・腋窩リンパ節郭清
 ・乳房扇状部分切除(4分の1強切除)

★治 療
 ・放射線23回照射
 ・LH-RHアゴニスト製剤、
  4週間毎、2年間(25回)投与
 ・抗エストロゲン剤(クエン酸タモキシフェン)、
  5年服用
その他の病歴
★2006年5月
 子宮筋腫(漿膜下筋腫)核出術(10㎝の開腹手術)
  ・10cmの筋腫  1個
  ・8cmの筋腫   1個
  ・2~3cmの筋腫 4個

★2023年7月18日
 ・臼蓋形成不全発覚(先天性)
 ・変形性股関節症発症(両足)

★2024年10月
 骨粗鬆症が判明
母の甲状腺がん(乳頭がん・転移性がん)
★2006年11月(私の乳がん告知の約2週間前)
 甲状腺がん告知

★2007年1月(私の乳がん手術の2週間後)
 甲状腺摘出手術・頸部リンパ節郭清

★2007年5月
 術後療法(RI治療・1回)
  通常2~3回の治療が必要なところ、
  1回の治療で身体の中にがんがないことが
  確認される

★2009年5月
 頸部再発(切除手術を受ける)

★2012年5月
 肺転移確認

★2015年5月
 小脳転移確認

★2015年7月18日
 永眠

  ※再発後の治療法・治療薬なし
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≪2015年9月2日より、コメント欄を閉鎖させていただいております≫

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