乳がんになったとき、眠るのが怖かった

「このまま朝になっても、
　目が覚めなかったら．．．」

毎晩、毎晩、布団の中で、
そんなことを考えていた


そして今回の、“めまい”

頭を動かしたり、横になると起こることが多い

寝返りを打っても起こるため、
最近、寝るのが怖いのだ

そのせいか、ベッドに腰を下ろしただけで、
頭がふわ～っとなってしまう

おそらく、腰を下ろしたことで、
マットが沈むからだろう

これから寝ようとしているのに、
枕に頭をつけるのが恐怖である


そして、気づいた

“枕を少し高くすると、
　気持ちが悪くなりづらいような気がすること”を．．．



この、『良性発作性．．．』という病気

なんでも、“治療薬”がないらしい


乳がんの細胞といい、
この“めまい”といい．．．

どうして、どれもこれも、
“治療薬”がないのだろう――



　　めまいを予防することの一つが、
　　“良質な睡眠をとること”らしい

　　が、横になることが怖く、
　　寝返りを打つことさえはばかられる

　　勇気を出して寝返りを打ったところで、
　　めまいは起こる．．．


　　そんなこんなで、熟睡できず


　　“良質な睡眠”は、さらに遠のいた



　　確かに、乳がんになってから．．．

　　特にこの数年、
　　あまりよく眠れていないな


　　さ、
　　たまには少し早めにベッドに入ろうか．．．



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暑さとめまいで目覚める早朝


「今日もめまいか．．．」




窓を開けると、ひんやりとした風


心地好く、火照った身体を撫でてゆく




空は青空


ひばりのさえずりが

静まり返った街に

朝の訪れを知らせているようだ





そんな朝


今日もアイスコーヒーを落とすとしよう


キンキンに冷たくして．．．







もちろん、残った氷は、

あとで「ガリガリ」――




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暑さと体調の悪さで、
さすがに熱いコーヒーを飲む気持ちにはなれない朝

今日もアイスコーヒーを淹れてみる


キーンと冷えたほろ苦いコーヒー

身体が生き返る


“身体は冷やしてはいけない”――


どこかでそんなイメージが植えつけられていたが、
“熱いときは冷まさなければいけない”と、実感

ほんの数口で飲み終えるも、
まだ身体が“冷え”を求めている

目が行ったのは、グラスに残った数個の氷

口に含み、「ガリガリ．．．」

少しだけ、コーヒーの風味が残っている氷

こんなときは、
これがなんとも美味しく感じられるのである




時々、軽いめまいはあるのだが、
数年に1度、少し重めのめまいがやってくる

おとついの早朝にそれが起こってから、
実は、未だ頭がふらふらとしている


．．．ということで、

「同じような症状で悩んでいる人はいないだろうか．．．」

と、検索をしてみた


今はなんでも“ネット”で調べられる便利な時代である

　　殊、“がん”に関しては、
　　誤った情報があふれ返っているが．．．


すると、すぐに私と同じような症状と、
その病名が目に飛び込んできた

それは、
「ここまで当てはまっているのか．．．」
というほど、同じ症状だ


それによると、どうも、
『良性発作性～なんちゃらかんちゃら～』

というものらしい

　　“良性”という響きに安堵するのは、
　　“悪性（がん）”を患った人間のサガか．．．


まぁ、“よくあるめまい”のようだ


原因は様々言われているが、
やはりここでも
“ストレス”というワードに辿り着く

“がんも、ストレスが関わっている”と、
この数年、言われるようにもなった


今や、避けられることのできない“ストレス”

それどころか、
排除できずにどんどん蓄積されてゆくこともある

そんな“ストレス”は、
すべての病気の要因になっているのかもしれない


そして、この、
『なんちゃらかんちゃら、めまい症』

じっとしているより動いた方がいいそうな


体調が悪いのに、
「動け」とは、荒療治である――



　　確かに夕方になると、体調がよくなっている


　　それはまるで、

　　「かったるくて、仕事したくない」と、
　　なんとなく与えられた仕事をこなし、

　　夕方5時の終業チャイムと同時に、
　　元気に夜の街に繰り出してゆく、
　　“5時からオンナ”のようである


　　　　“5時からオンナ”って、
　　　　何十年振りに使っただろう

　　　　完全に、死語だろうな．．．



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ひんやりと涼やかな風が
窓から流れ入る早朝

寝返りを打った瞬間、頭に違和感が走る


「めまいだ．．．」


慌てて体勢を元に戻すが、
どっちを向いても、
もうこの感覚から逃れられない


こんなときに催す尿意

ふらふらと起き上がり、トイレに向かう

便座に腰を下ろし頭を下げると、
意識が薄れ、平衡感覚が一気に失われてゆく

「い．．．いかん．．．」

壁に手をつき、
なんとか身体を支える


「そういえば、1錠、
　乗り物の酔い止めの薬が残っていたっけ．．．」


『使用期限　2020年2月』――


やはり使用期限が切れている


「ま、いいか。“4か月”は、許容範囲内だ」

それより、めまいを軽減させる方が先決である



数日前、37.2度の熱が出てからというもの、
調子の悪い日が続いている

倦怠感も強く、
熱も37度を行ったり来たり


新型コロナウイルス感染拡大予防のため、
長い間、余儀なくされていた自粛生活

自分の知らないところで、
身体は限界を迎えていたのかもしれない





そんな今日も、30度越え

朝晩は肌寒いという気温差だ


そりゃ、身体もおかしくなるか．．．




　　夕刻――







　　不思議な色の空が広がっていた



　　あしたは素敵な一日になりますように．．．



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